xy平面上に2点A$(5-2\sqrt{2}, 1+2\sqrt{2})$とB$(5+2\sqrt{2}, 1-2\sqrt{2})$がある。線分ABを直径とする円をCとする。 (1) 円Cの方程式を求めよ。 (2) 円C上に中心をもち、x軸とy軸の両方に接する円の方程式を求めよ。

幾何学座標平面方程式距離接する円
2025/7/10

1. 問題の内容

xy平面上に2点A(522,1+22)(5-2\sqrt{2}, 1+2\sqrt{2})とB(5+22,122)(5+2\sqrt{2}, 1-2\sqrt{2})がある。線分ABを直径とする円をCとする。
(1) 円Cの方程式を求めよ。
(2) 円C上に中心をもち、x軸とy軸の両方に接する円の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円Cの中心は線分ABの中点であり、半径は線分ABの長さの半分である。
まず、円Cの中心の座標を求める。
中心のx座標は (522)+(5+22)2=102=5\frac{(5-2\sqrt{2}) + (5+2\sqrt{2})}{2} = \frac{10}{2} = 5
中心のy座標は (1+22)+(122)2=22=1\frac{(1+2\sqrt{2}) + (1-2\sqrt{2})}{2} = \frac{2}{2} = 1
よって、円Cの中心は(5,1)(5, 1)である。
次に、円Cの半径を求める。半径はAと中心との距離に等しい。
半径rr
r=(5225)2+(1+221)2=(22)2+(22)2=8+8=16=4r = \sqrt{(5-2\sqrt{2} - 5)^2 + (1+2\sqrt{2} - 1)^2} = \sqrt{(-2\sqrt{2})^2 + (2\sqrt{2})^2} = \sqrt{8+8} = \sqrt{16} = 4
よって、円Cの方程式は
(x5)2+(y1)2=42(x-5)^2 + (y-1)^2 = 4^2
(x5)2+(y1)2=16(x-5)^2 + (y-1)^2 = 16
(2) 円C上に中心があり、x軸とy軸の両方に接する円の中心は(r,r)(r, r)または(r,r)(-r, r)または(r,r)(r, -r)または(r,r)(-r, -r)の形をしている。ここで、rrはその円の半径である。
中心(r,r)(r, r)の場合、xx軸とyy軸に接するので、r>0r>0
円Cの中心(5,1)(5, 1)からの距離は4なので、
(r5)2+(r1)2=16(r-5)^2 + (r-1)^2 = 16
r210r+25+r22r+1=16r^2 - 10r + 25 + r^2 - 2r + 1 = 16
2r212r+26=162r^2 - 12r + 26 = 16
2r212r+10=02r^2 - 12r + 10 = 0
r26r+5=0r^2 - 6r + 5 = 0
(r5)(r1)=0(r-5)(r-1) = 0
r=5,1r = 5, 1
したがって、中心は(5,5)(5, 5)または(1,1)(1, 1)である。
円の方程式は(x5)2+(y5)2=25(x-5)^2 + (y-5)^2 = 25または(x1)2+(y1)2=1(x-1)^2 + (y-1)^2 = 1
中心(r,r)(-r, r)の場合、r>0r>0
(r5)2+(r1)2=16(-r-5)^2 + (r-1)^2 = 16
(r+5)2+(r1)2=16(r+5)^2 + (r-1)^2 = 16
r2+10r+25+r22r+1=16r^2 + 10r + 25 + r^2 - 2r + 1 = 16
2r2+8r+26=162r^2 + 8r + 26 = 16
2r2+8r+10=02r^2 + 8r + 10 = 0
r2+4r+5=0r^2 + 4r + 5 = 0
r=4±16202=4±42r = \frac{-4 \pm \sqrt{16-20}}{2} = \frac{-4 \pm \sqrt{-4}}{2}
実数解を持たないので、この場合は存在しない。
中心(r,r)(r, -r)の場合、r>0r>0
(r5)2+(r1)2=16(r-5)^2 + (-r-1)^2 = 16
(r5)2+(r+1)2=16(r-5)^2 + (r+1)^2 = 16
r210r+25+r2+2r+1=16r^2 - 10r + 25 + r^2 + 2r + 1 = 16
2r28r+26=162r^2 - 8r + 26 = 16
2r28r+10=02r^2 - 8r + 10 = 0
r24r+5=0r^2 - 4r + 5 = 0
r=4±16202=4±42r = \frac{4 \pm \sqrt{16-20}}{2} = \frac{4 \pm \sqrt{-4}}{2}
実数解を持たないので、この場合は存在しない。
中心(r,r)(-r, -r)の場合、r>0r>0
(r5)2+(r1)2=16(-r-5)^2 + (-r-1)^2 = 16
(r+5)2+(r+1)2=16(r+5)^2 + (r+1)^2 = 16
r2+10r+25+r2+2r+1=16r^2 + 10r + 25 + r^2 + 2r + 1 = 16
2r2+12r+26=162r^2 + 12r + 26 = 16
2r2+12r+10=02r^2 + 12r + 10 = 0
r2+6r+5=0r^2 + 6r + 5 = 0
(r+5)(r+1)=0(r+5)(r+1) = 0
r=5,1r = -5, -1
r>0r>0より、解なし。
したがって、円の方程式は(x5)2+(y5)2=25(x-5)^2 + (y-5)^2 = 25または(x1)2+(y1)2=1(x-1)^2 + (y-1)^2 = 1

3. 最終的な答え

(1) (x5)2+(y1)2=16(x-5)^2 + (y-1)^2 = 16
(2) (x5)2+(y5)2=25(x-5)^2 + (y-5)^2 = 25, (x1)2+(y1)2=1(x-1)^2 + (y-1)^2 = 1

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