中心角が90°のおうぎ形OACにおいて、弧AC上に点Bをとる。AB = x, BC = yとするとき、おうぎ形OACの面積をxとyを用いて表す。

幾何学おうぎ形面積三平方の定理余弦定理
2025/7/10

1. 問題の内容

中心角が90°のおうぎ形OACにおいて、弧AC上に点Bをとる。AB = x, BC = yとするとき、おうぎ形OACの面積をxとyを用いて表す。

2. 解き方の手順

おうぎ形の半径をrとします。
AO = BO = CO = r です。
三角形ABOと三角形BCOに着目します。これらは二等辺三角形です。
点BからAOに垂線を下ろし、交点をDとします。
点BからOCに垂線を下ろし、交点をEとします。
四角形BDOEは正方形になります。BD = OE = BE = OD
三角形ABDにおいて、三平方の定理より
r2=BD2+(rOD)2=BD2+(rBD)2r^2 = BD^2 + (r-OD)^2 = BD^2 + (r-BD)^2
三角形BCEにおいて、三平方の定理より
r2=BE2+(rOE)2=BE2+(rBE)2r^2 = BE^2 + (r-OE)^2 = BE^2 + (r-BE)^2
三角形ABOにおいて、余弦定理より
x2=r2+r22r2cos(AOB)x^2 = r^2 + r^2 - 2 r^2 cos(\angle AOB)
x2=2r22r2cos(AOB)x^2 = 2 r^2 - 2 r^2 cos(\angle AOB)
三角形BCOにおいて、余弦定理より
y2=r2+r22r2cos(BOC)y^2 = r^2 + r^2 - 2 r^2 cos(\angle BOC)
y2=2r22r2cos(BOC)y^2 = 2 r^2 - 2 r^2 cos(\angle BOC)
AOB+BOC=90\angle AOB + \angle BOC = 90^{\circ}なので、BOC=90AOB\angle BOC = 90^{\circ} - \angle AOB
cos(BOC)=cos(90AOB)=sin(AOB)cos(\angle BOC) = cos(90^{\circ} - \angle AOB) = sin(\angle AOB)
x2=2r2(1cos(AOB))x^2 = 2 r^2 (1 - cos(\angle AOB))
y2=2r2(1sin(AOB))y^2 = 2 r^2 (1 - sin(\angle AOB))
x2+y2=2r2(1cos(AOB)+1sin(AOB))=2r2(2cos(AOB)sin(AOB))x^2 + y^2 = 2 r^2 (1 - cos(\angle AOB) + 1 - sin(\angle AOB)) = 2 r^2 (2 - cos(\angle AOB) - sin(\angle AOB))
また、 AOB=α\angle AOB = \alphaとすると、
AB=x,BC=yAB = x, BC = yより、BD=OE=BE=OD=zBD = OE = BE = OD = zとすると
x2=(rz)2+z2x^2 = (r-z)^2 + z^2
y2=(rz)2+z2y^2 = (r-z)^2 + z^2
x2=r22rz+2z2x^2 = r^2 - 2rz + 2z^2
y2=r22rz+2z2y^2 = r^2 - 2rz + 2z^2
x2+y2=2r2x^2 + y^2 = 2r^2
おうぎ形OACの面積は 14πr2\frac{1}{4} \pi r^2 です。
r2=x2+y22r^2 = \frac{x^2 + y^2}{2}
おうぎ形OACの面積は 14πx2+y22=π8(x2+y2)\frac{1}{4} \pi \frac{x^2 + y^2}{2} = \frac{\pi}{8} (x^2 + y^2)

3. 最終的な答え

π8(x2+y2)\frac{\pi}{8}(x^2+y^2)

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