三角形ABCにおいて、辺ABを2:3に内分する点をD、辺ACを4:3に内分する点をEとする。直線BEと直線CDの交点をPとし、直線APが辺BCと交わる点をFとする。 (1) ベクトルAPをベクトルABとベクトルACで表す。 (2) 点Fは辺BCをどのような比に分けるか。

幾何学ベクトル三角形内分線分の比
2025/7/11

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを2:3に内分する点をD、辺ACを4:3に内分する点をEとする。直線BEと直線CDの交点をPとし、直線APが辺BCと交わる点をFとする。
(1) ベクトルAPをベクトルABとベクトルACで表す。
(2) 点Fは辺BCをどのような比に分けるか。

2. 解き方の手順

(1)
まず、点Pは直線BE上にあるので、実数 ss を用いて、
AP=(1s)AB+sAE\vec{AP} = (1-s)\vec{AB} + s\vec{AE} と表せる。
ここで、AE=47AC\vec{AE} = \frac{4}{7}\vec{AC} であるから、
AP=(1s)AB+4s7AC\vec{AP} = (1-s)\vec{AB} + \frac{4s}{7}\vec{AC}
同様に、点Pは直線CD上にあるので、実数 tt を用いて、
AP=(1t)AC+tAD\vec{AP} = (1-t)\vec{AC} + t\vec{AD} と表せる。
ここで、AD=25AB\vec{AD} = \frac{2}{5}\vec{AB} であるから、
AP=2t5AB+(1t)AC\vec{AP} = \frac{2t}{5}\vec{AB} + (1-t)\vec{AC}
AB\vec{AB}AC\vec{AC} は一次独立なので、
1s=2t51-s = \frac{2t}{5}
4s7=1t\frac{4s}{7} = 1-t
この連立方程式を解くと、
1s=25(14s7)1 - s = \frac{2}{5}(1 - \frac{4s}{7})
3535s=148s35 - 35s = 14 - 8s
21=27s21 = 27s
s=79s = \frac{7}{9}
t=2527t = \frac{25}{27}
したがって、
AP=(179)AB+4779AC=29AB+49AC\vec{AP} = (1 - \frac{7}{9})\vec{AB} + \frac{4}{7} \cdot \frac{7}{9}\vec{AC} = \frac{2}{9}\vec{AB} + \frac{4}{9}\vec{AC}
(2)
点Fは直線AP上にあるので、実数 kk を用いて、AF=kAP\vec{AF} = k\vec{AP} と表せる。
よって、AF=2k9AB+4k9AC\vec{AF} = \frac{2k}{9}\vec{AB} + \frac{4k}{9}\vec{AC}
一方、点Fは直線BC上にあるので、AF=(1l)AB+lAC\vec{AF} = (1-l)\vec{AB} + l\vec{AC} と表せる。
ここで、係数の和は1である。
したがって、2k9+4k9=1\frac{2k}{9} + \frac{4k}{9} = 1
6k9=1\frac{6k}{9} = 1
k=96=32k = \frac{9}{6} = \frac{3}{2}
よって、AF=2932AB+4932AC=13AB+23AC\vec{AF} = \frac{2}{9} \cdot \frac{3}{2} \vec{AB} + \frac{4}{9} \cdot \frac{3}{2} \vec{AC} = \frac{1}{3}\vec{AB} + \frac{2}{3}\vec{AC}
したがって、点Fは辺BCを 2:1 に内分する。

3. 最終的な答え

(1) AP=29AB+49AC\vec{AP} = \frac{2}{9}\vec{AB} + \frac{4}{9}\vec{AC}
(2) 点Fは辺BCを 2:1 に内分する。

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