確率変数 $X$ と $Y$ は互いに独立であり、それぞれの確率分布が表で与えられています。$X+Y$ の分散 $V(X+Y)$ を求め、その値を36で割ったときの分子を求めます。

確率論・統計学確率変数期待値分散確率分布独立
2025/4/3

1. 問題の内容

確率変数 XXYY は互いに独立であり、それぞれの確率分布が表で与えられています。X+YX+Y の分散 V(X+Y)V(X+Y) を求め、その値を36で割ったときの分子を求めます。

2. 解き方の手順

まず、XXYY の期待値 E(X)E(X)E(Y)E(Y)、および分散 V(X)V(X)V(Y)V(Y) をそれぞれ計算します。
E(X)=129+259+329=2+10+69=189=2E(X) = 1 \cdot \frac{2}{9} + 2 \cdot \frac{5}{9} + 3 \cdot \frac{2}{9} = \frac{2+10+6}{9} = \frac{18}{9} = 2
E(Y)=016+126+226+316=0+2+4+36=96=32E(Y) = 0 \cdot \frac{1}{6} + 1 \cdot \frac{2}{6} + 2 \cdot \frac{2}{6} + 3 \cdot \frac{1}{6} = \frac{0+2+4+3}{6} = \frac{9}{6} = \frac{3}{2}
E(X2)=1229+2259+3229=2+20+189=409E(X^2) = 1^2 \cdot \frac{2}{9} + 2^2 \cdot \frac{5}{9} + 3^2 \cdot \frac{2}{9} = \frac{2+20+18}{9} = \frac{40}{9}
V(X)=E(X2)(E(X))2=40922=4094=40369=49V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = \frac{40}{9} - 2^2 = \frac{40}{9} - 4 = \frac{40-36}{9} = \frac{4}{9}
E(Y2)=0216+1226+2226+3216=0+2+8+96=196E(Y^2) = 0^2 \cdot \frac{1}{6} + 1^2 \cdot \frac{2}{6} + 2^2 \cdot \frac{2}{6} + 3^2 \cdot \frac{1}{6} = \frac{0+2+8+9}{6} = \frac{19}{6}
V(Y)=E(Y2)(E(Y))2=196(32)2=19694=382712=1112V(Y) = E(Y^2) - (E(Y))^2 = \frac{19}{6} - (\frac{3}{2})^2 = \frac{19}{6} - \frac{9}{4} = \frac{38 - 27}{12} = \frac{11}{12}
XXYY が独立であることから、V(X+Y)=V(X)+V(Y)V(X+Y) = V(X) + V(Y) が成り立ちます。
したがって、V(X+Y)=49+1112=16+3336=4936V(X+Y) = \frac{4}{9} + \frac{11}{12} = \frac{16+33}{36} = \frac{49}{36}

3. 最終的な答え

49

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