平面内の直線 $l: y = 3x$ に関して、点 $A(a, b)$ と対称な点を $B(X, Y)$ とする。 (1) $X$ を $a, b$ で表せ。 (2) 点 $A$ が直線 $y = x + 8$ の上を動くとき、点 $B$ は直線 $y = mx + n$ の上を動く。このとき、$m$ の値を求めよ。

幾何学座標平面対称点直線図形と方程式
2025/7/20

1. 問題の内容

平面内の直線 l:y=3xl: y = 3x に関して、点 A(a,b)A(a, b) と対称な点を B(X,Y)B(X, Y) とする。
(1) XXa,ba, b で表せ。
(2) 点 AA が直線 y=x+8y = x + 8 の上を動くとき、点 BB は直線 y=mx+ny = mx + n の上を動く。このとき、mm の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点 A(a,b)A(a, b) と点 B(X,Y)B(X, Y) が直線 y=3xy = 3x に関して対称である条件を考える。
* ABAB の中点 ((a+X)/2,(b+Y)/2)((a+X)/2, (b+Y)/2) が直線 y=3xy = 3x 上にある。
* 直線 ABAB と直線 y=3xy = 3x が垂直である。
上記2つの条件から、XXa,ba, b で表す。
中点の条件より、
b+Y2=3a+X2\frac{b+Y}{2} = 3 \cdot \frac{a+X}{2}
b+Y=3a+3Xb+Y = 3a+3X
Y=3a+3XbY = 3a+3X-b ...(1)
垂直条件より、ABAB の傾きは 1/3-1/3 であるから、
YbXa=13\frac{Y-b}{X-a} = -\frac{1}{3}
3(Yb)=(Xa)3(Y-b) = -(X-a)
3Y3b=X+a3Y - 3b = -X + a
3Y=X+a+3b3Y = -X + a + 3b ...(2)
(1) を (2) に代入すると、
3(3a+3Xb)=X+a+3b3(3a+3X-b) = -X + a + 3b
9a+9X3b=X+a+3b9a+9X-3b = -X + a + 3b
10X=8a+6b10X = -8a + 6b
X=45a+35bX = -\frac{4}{5}a + \frac{3}{5}b
(2) 点 A(a,b)A(a, b) が直線 y=x+8y = x + 8 上を動くので、b=a+8b = a + 8 が成り立つ。
B(X,Y)B(X, Y) が直線 y=mx+ny = mx + n 上を動くので、Y=mX+nY = mX + n が成り立つ。
X=45a+35bX = -\frac{4}{5}a + \frac{3}{5}bb=a+8b = a + 8 を代入すると、
X=45a+35(a+8)=45a+35a+245=15a+245X = -\frac{4}{5}a + \frac{3}{5}(a + 8) = -\frac{4}{5}a + \frac{3}{5}a + \frac{24}{5} = -\frac{1}{5}a + \frac{24}{5}
a=5X+24a = -5X + 24
(1)より、Y=3a+3XbY = 3a+3X-bb=a+8b = a + 8 を代入すると、
Y=3a+3X(a+8)=2a+3X8Y = 3a + 3X - (a+8) = 2a + 3X - 8
a=5X+24a = -5X + 24 を代入すると、
Y=2(5X+24)+3X8=10X+48+3X8=7X+40Y = 2(-5X + 24) + 3X - 8 = -10X + 48 + 3X - 8 = -7X + 40
したがって、点 B(X,Y)B(X, Y) は直線 Y=7X+40Y = -7X + 40 上を動く。
よって、m=7,n=40m = -7, n = 40 である。

3. 最終的な答え

(1) X=45a+35bX = -\frac{4}{5}a + \frac{3}{5}b
(2) m=7m = -7

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