## 線形代数学 I 期末テスト問題の解答
1. 問題の内容
問題は、線形代数学 I の期末テスト問題であり、主に線形変換、固有値、固有ベクトル、写像などに関する問題が出題されています。
2. 解き方の手順
以下、問題ごとに解き方と解答を示します。
**問題3**
(1) の計算
行列の和とスカラー倍の定義に従い計算します。
(2) の計算
行列の積の定義に従い計算します。
(3) の行列式の計算
まず、を計算します。
次に、 の行列式を計算します。
**問題4**
行列 の固有値と固有ベクトルを求めます。
固有値を求めるために、特性方程式 を解きます。
固有値は と です。
次に、それぞれの固有値に対応する固有ベクトルを求めます。
のとき:
を解きます。
より 。
固有ベクトル ( は任意のスカラー)。
のとき:
を解きます。
より 。
固有ベクトル ( は任意のスカラー)。
**問題5**
行列 の定める1次変換を とします。
(1) 点 の による像を求めます。
(2) 直線 の による像を求めます。
より 。直線上の点は と表せます。
による像は です。これは原点を通る直線 です。
(3) 零ベクトル の による逆像を求めます。
となる を求めます。
より 。
零ベクトルの逆像は直線 です。
(4) は 1 対 1 対応 (全単射) であるかどうか判定します。
より、 は正則行列ではありません。したがって、 は 1 対 1 対応ではありません。
**問題7**
(1) に対して、、 をそれぞれ求めます。
は x 軸に関する折り返しなので、 です。
は直線 に関する折り返しなので、 です。
(2) 1 次変換 を表わす行列を求めます。
は行列 で表され、 は行列 で表されます。
は行列 で表されます。
**問題8**
(1) 原点を中心として だけ回転させる平面上の 1 次変換を表わす行列は です。
(2) 対称行列の例を二つ挙げます。
、
(3) 零行列でない 行列 で、 を満たす例を一つ挙げます。
3. 最終的な答え
問題3:
(1)
(2)
(3) -20
問題4:
固有値: 4, -1
固有ベクトル: ,
問題5:
(1)
(2)
(3)
(4) 1対1対応ではない
問題7:
(1) 、
(2)
問題8:
(1)
(2) 、
(3)