Aの袋には黒玉3個と白玉2個、Bの袋には黒玉2個と白玉3個が入っている。AとBがそれぞれ自分の袋から同時に2個ずつ玉を取り出す。2人が取り出した黒玉の個数の合計が偶数ならばAの勝ち、奇数ならばAの負けである。Aが勝つ確率を求める。ただし、0は偶数とする。

確率論・統計学確率組み合わせ事象期待値
2025/7/21

1. 問題の内容

Aの袋には黒玉3個と白玉2個、Bの袋には黒玉2個と白玉3個が入っている。AとBがそれぞれ自分の袋から同時に2個ずつ玉を取り出す。2人が取り出した黒玉の個数の合計が偶数ならばAの勝ち、奇数ならばAの負けである。Aが勝つ確率を求める。ただし、0は偶数とする。

2. 解き方の手順

Aが勝つのは、AとBが取り出した黒玉の個数の合計が偶数の場合である。これは、次の2つの場合に分けられる。
(1) AとBが取り出した黒玉の個数がともに偶数である場合
(2) AとBが取り出した黒玉の個数がともに奇数である場合
それぞれの確率を計算する。
(1) Aが取り出した黒玉の個数が偶数である確率を求める。Aの袋には黒玉3個、白玉2個が入っているので、2個取り出すとき、黒玉が0個または2個となる場合が該当する。
- 黒玉0個の場合:白玉2個を取り出す確率 2C25C2=110\frac{{}_2C_2}{{}_5C_2} = \frac{1}{10}
- 黒玉2個の場合:黒玉2個を取り出す確率 3C25C2=310\frac{{}_3C_2}{{}_5C_2} = \frac{3}{10}
Aが取り出した黒玉の個数が偶数である確率は 110+310=410=25\frac{1}{10} + \frac{3}{10} = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
Bが取り出した黒玉の個数が偶数である確率を求める。Bの袋には黒玉2個、白玉3個が入っているので、2個取り出すとき、黒玉が0個または2個となる場合が該当する。
- 黒玉0個の場合:白玉2個を取り出す確率 3C25C2=310\frac{{}_3C_2}{{}_5C_2} = \frac{3}{10}
- 黒玉2個の場合:黒玉2個を取り出す確率 2C25C2=110\frac{{}_2C_2}{{}_5C_2} = \frac{1}{10}
Bが取り出した黒玉の個数が偶数である確率は 310+110=410=25\frac{3}{10} + \frac{1}{10} = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
AとBが取り出した黒玉の個数がともに偶数である確率は 25×25=425\frac{2}{5} \times \frac{2}{5} = \frac{4}{25}
(2) Aが取り出した黒玉の個数が奇数である確率を求める。これは、Aが取り出した黒玉の個数が1個である場合に対応する。
Aが取り出した黒玉の個数が1個である確率 3C1×2C15C2=3×210=610=35\frac{{}_3C_1 \times {}_2C_1}{{}_5C_2} = \frac{3 \times 2}{10} = \frac{6}{10} = \frac{3}{5}
Bが取り出した黒玉の個数が奇数である確率を求める。これは、Bが取り出した黒玉の個数が1個である場合に対応する。
Bが取り出した黒玉の個数が1個である確率 2C1×3C15C2=2×310=610=35\frac{{}_2C_1 \times {}_3C_1}{{}_5C_2} = \frac{2 \times 3}{10} = \frac{6}{10} = \frac{3}{5}
AとBが取り出した黒玉の個数がともに奇数である確率は 35×35=925\frac{3}{5} \times \frac{3}{5} = \frac{9}{25}
したがって、Aが勝つ確率は 425+925=1325\frac{4}{25} + \frac{9}{25} = \frac{13}{25}

3. 最終的な答え

Aが勝つ確率は 1325\frac{13}{25} である。

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