Aの箱には赤玉2個、白玉3個、Bの箱には赤玉3個、白玉3個、Cの箱には赤玉4個、白玉3個が入っている。この中から1箱を選んで1個の玉を取り出すとき、それが赤玉である確率と、赤玉を取り出したとき、選んだ箱がAの箱である条件付き確率を求める問題です。ただし、箱を選ぶ確率はどの箱も等しく $\frac{1}{3}$ であるとします。

確率論・統計学確率条件付き確率ベイズの定理
2025/7/21

1. 問題の内容

Aの箱には赤玉2個、白玉3個、Bの箱には赤玉3個、白玉3個、Cの箱には赤玉4個、白玉3個が入っている。この中から1箱を選んで1個の玉を取り出すとき、それが赤玉である確率と、赤玉を取り出したとき、選んだ箱がAの箱である条件付き確率を求める問題です。ただし、箱を選ぶ確率はどの箱も等しく 13\frac{1}{3} であるとします。

2. 解き方の手順

(1) 赤玉である確率を求める。
箱Aを選ぶ確率をP(A)P(A)、箱Bを選ぶ確率をP(B)P(B)、箱Cを選ぶ確率をP(C)P(C)とする。
赤玉を取り出す事象をRRとする。
P(A)=P(B)=P(C)=13P(A)=P(B)=P(C)=\frac{1}{3} である。
箱Aで赤玉を取り出す確率をP(RA)P(R|A)、箱Bで赤玉を取り出す確率をP(RB)P(R|B)、箱Cで赤玉を取り出す確率をP(RC)P(R|C)とする。
P(RA)=25P(R|A) = \frac{2}{5}
P(RB)=36=12P(R|B) = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
P(RC)=47P(R|C) = \frac{4}{7}
赤玉を取り出す確率P(R)P(R)は、次のようになる。
P(R)=P(RA)P(A)+P(RB)P(B)+P(RC)P(C)P(R) = P(R|A)P(A) + P(R|B)P(B) + P(R|C)P(C)
P(R)=2513+1213+4713P(R) = \frac{2}{5} \cdot \frac{1}{3} + \frac{1}{2} \cdot \frac{1}{3} + \frac{4}{7} \cdot \frac{1}{3}
P(R)=13(25+12+47)P(R) = \frac{1}{3} (\frac{2}{5} + \frac{1}{2} + \frac{4}{7})
P(R)=13(2870+3570+4070)P(R) = \frac{1}{3} (\frac{28}{70} + \frac{35}{70} + \frac{40}{70})
P(R)=1310370P(R) = \frac{1}{3} \cdot \frac{103}{70}
P(R)=103210P(R) = \frac{103}{210}
(2) 赤玉を取り出したとき、選んだ箱がAの箱である条件付き確率を求める。
求める条件付き確率はP(AR)P(A|R)である。
ベイズの定理より、
P(AR)=P(RA)P(A)P(R)P(A|R) = \frac{P(R|A)P(A)}{P(R)}
P(AR)=2513103210P(A|R) = \frac{\frac{2}{5} \cdot \frac{1}{3}}{\frac{103}{210}}
P(AR)=215103210P(A|R) = \frac{\frac{2}{15}}{\frac{103}{210}}
P(AR)=215210103P(A|R) = \frac{2}{15} \cdot \frac{210}{103}
P(AR)=214103P(A|R) = \frac{2 \cdot 14}{103}
P(AR)=28103P(A|R) = \frac{28}{103}

3. 最終的な答え

赤玉である確率は 103210\frac{103}{210}
赤玉を取り出したとき、選んだ箱がAの箱である条件付き確率は 28103\frac{28}{103}

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