点Pは数直線上の原点にある。サイコロを振って5以上の目が出れば点Pを正の向きに2だけ動かし、それ以外の目が出たら負の向きに1だけ動かす、という操作を3回行った。 (1) 点Pの座標が3である確率を求めよ。 (2) 点Pの座標をXとするとき、Xの期待値を求めよ。

確率論・統計学確率二項分布期待値
2025/7/21

1. 問題の内容

点Pは数直線上の原点にある。サイコロを振って5以上の目が出れば点Pを正の向きに2だけ動かし、それ以外の目が出たら負の向きに1だけ動かす、という操作を3回行った。
(1) 点Pの座標が3である確率を求めよ。
(2) 点Pの座標をXとするとき、Xの期待値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
サイコロを振って5以上の目が出る確率をppとすると、p=26=13p = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}である。
それ以外の目が出る確率は1p=231 - p = \frac{2}{3}である。
3回の操作で点Pの座標が3になるのは、正の向きに2だけ動く操作を2回、負の向きに1だけ動く操作を1回行う場合である。この確率は、3回のうち2回が正の向きに2だけ動く操作になる確率であるから、二項分布で考えることができる。
求める確率は、
3C2×(13)2×(23)1=3×19×23=627=29{}_3 C_2 \times (\frac{1}{3})^2 \times (\frac{2}{3})^1 = 3 \times \frac{1}{9} \times \frac{2}{3} = \frac{6}{27} = \frac{2}{9}
(2)
Xの期待値をE(X)E(X)とする。
正の向きに2だけ動く回数をkkとすると、X=2k(3k)=3k3X = 2k - (3-k) = 3k - 3となる。
kkは二項分布B(3,13)B(3, \frac{1}{3})に従うので、kkの期待値はE(k)=3×13=1E(k) = 3 \times \frac{1}{3} = 1となる。
したがって、E(X)=E(3k3)=3E(k)3=3×13=0E(X) = E(3k - 3) = 3E(k) - 3 = 3 \times 1 - 3 = 0となる。

3. 最終的な答え

(1) 29\frac{2}{9}
(2) 0

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