関数 $y = 2\sin{\theta} + 2\cos^2{\theta} - 1$ の $-\frac{\pi}{2} \leq \theta \leq \frac{\pi}{2}$ における最大値と最小値、およびそれらを与える $\theta$ の値を求めよ。

解析学三角関数最大値最小値平方完成sincos
2025/4/3

1. 問題の内容

関数 y=2sinθ+2cos2θ1y = 2\sin{\theta} + 2\cos^2{\theta} - 1π2θπ2-\frac{\pi}{2} \leq \theta \leq \frac{\pi}{2} における最大値と最小値、およびそれらを与える θ\theta の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、関数 yysinθ\sin{\theta} のみで表すことを目指します。cos2θ=1sin2θ\cos^2{\theta} = 1 - \sin^2{\theta} を用いると、
y = 2\sin{\theta} + 2(1 - \sin^2{\theta}) - 1 = 2\sin{\theta} + 2 - 2\sin^2{\theta} - 1 = -2\sin^2{\theta} + 2\sin{\theta} + 1
ここで、t=sinθt = \sin{\theta} と置くと、π2θπ2-\frac{\pi}{2} \leq \theta \leq \frac{\pi}{2} より 1sinθ1-1 \leq \sin{\theta} \leq 1 なので、1t1-1 \leq t \leq 1 となります。
したがって、y=2t2+2t+1y = -2t^2 + 2t + 1 であり、この 1t1-1 \leq t \leq 1 における最大値と最小値を求めます。
y=2t2+2t+1y = -2t^2 + 2t + 1 を平方完成すると、
y = -2(t^2 - t) + 1 = -2\left(t - \frac{1}{2}\right)^2 + 2\left(\frac{1}{4}\right) + 1 = -2\left(t - \frac{1}{2}\right)^2 + \frac{1}{2} + 1 = -2\left(t - \frac{1}{2}\right)^2 + \frac{3}{2}
よって、y=2(t12)2+32y = -2\left(t - \frac{1}{2}\right)^2 + \frac{3}{2} となり、t=12t = \frac{1}{2} のとき最大値 32\frac{3}{2} を取ります。
このとき、sinθ=12\sin{\theta} = \frac{1}{2} であり、π2θπ2-\frac{\pi}{2} \leq \theta \leq \frac{\pi}{2} より、θ=π6\theta = \frac{\pi}{6} となります。
次に、t=1t = -1 のとき y=2(1)2+2(1)+1=22+1=3y = -2(-1)^2 + 2(-1) + 1 = -2 - 2 + 1 = -3 であり、t=1t = 1 のとき y=2(1)2+2(1)+1=2+2+1=1y = -2(1)^2 + 2(1) + 1 = -2 + 2 + 1 = 1 となります。したがって、t=1t = -1 のとき最小値 3-3 を取ります。
このとき、sinθ=1\sin{\theta} = -1 であり、π2θπ2-\frac{\pi}{2} \leq \theta \leq \frac{\pi}{2} より、θ=π2\theta = -\frac{\pi}{2} となります。

3. 最終的な答え

最大値: 32\frac{3}{2} (θ=π6\theta = \frac{\pi}{6} のとき)
最小値: 3-3 (θ=π2\theta = -\frac{\pi}{2} のとき)

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