自然数 $a, b$ が互いに素であるとき、$a+b$ と $ab$ も互いに素であることを示す必要がある。

数論互いに素合同式素数整数の性質証明
2025/7/21

1. 問題の内容

自然数 a,ba, b が互いに素であるとき、a+ba+babab も互いに素であることを示す必要がある。

2. 解き方の手順

a+ba+babab が互いに素でないと仮定する。つまり、a+ba+babab の両方を割り切る素数 pp が存在すると仮定する。
ppa+ba+b を割り切るので、
a+b0(modp)a+b \equiv 0 \pmod{p}
つまり、
ab(modp)a \equiv -b \pmod{p}
ppabab を割り切るので、
ab0(modp)ab \equiv 0 \pmod{p}
ab(modp)a \equiv -b \pmod{p}ab0(modp)ab \equiv 0 \pmod{p}に代入する。
(b)b0(modp)(-b)b \equiv 0 \pmod{p}
b20(modp)-b^2 \equiv 0 \pmod{p}
b20(modp)b^2 \equiv 0 \pmod{p}
これは、ppbb を割り切ることを意味する。
ab(modp)a \equiv -b \pmod{p}より、a=b+kpa = -b + kp (kk は整数)
ppbb を割り切るので、b=npb=np (nn は整数)
a=np+kp=(kn)pa = -np + kp = (k-n)p
したがって、ppaa も割り切る。
したがって、ppaabb の両方を割り切る。これは、aabb が互いに素であるという仮定に矛盾する。
したがって、a+ba+babab は互いに素である。

3. 最終的な答え

自然数 a,ba, b が互いに素であるとき、a+ba+babab も互いに素である。

「数論」の関連問題

与えられた選択肢の中から、正しい記述をすべて選択する問題です。選択肢は、無理数と有理数の和または積が、常に無理数または有理数になるかどうかを述べています。

無理数有理数数の性質証明
2025/7/21

与えられた選択肢の中から、正しいものを全て選ぶ問題です。選択肢は以下の通りです。 (1) 無理数と無理数の差は常に無理数である。 (2) 有理数と有理数の差は常に有理数である。 (3) 無理数と無理数...

有理数無理数数の性質代数
2025/7/21

この問題は、整数に関する記述の空欄を埋める問題です。 (1) 正の整数に0が含まれるかどうか。 (2) 2つの整数に対する演算の結果が常に整数になるものは何か。 (3) 2つの整数に対する演算の結果が...

整数演算四則演算整数の性質
2025/7/21

与えられた連立合同式 $x \equiv 30 \pmod{113}$ $x \equiv 20 \pmod{41}$ を満たす整数 $x$ を求め、その解を $x = a + bn$ の形で表す問題...

合同式連立合同式中国剰余定理拡張ユークリッドの互除法
2025/7/21

拡張ユークリッドの互除法を用いて、$113s + 41t = \gcd(113, 41)$ を満たす整数の組 $s, t$ を求める問題です。

ユークリッドの互除法拡張ユークリッドの互除法最大公約数整数
2025/7/21

$n$ は整数とする。命題「$n^2$ が3の倍数ならば、$n$ は3の倍数である」を証明する。

整数の性質倍数対偶証明
2025/7/21

$n$ は整数とする。命題「$n^2$ が偶数ならば、$n$ は偶数である」を証明する。

命題証明対偶整数の性質偶数奇数
2025/7/21

自然数 $a$ と $b$ が互いに素であるとき、$a+2b$ と $3a+5b$ も互いに素であることを背理法を用いて証明する。

互いに素最大公約数背理法証明
2025/7/21

この問題は、整数に関するいくつかの計算問題です。具体的には、素因数分解、最大公約数、互除法、剰余、n進数などの概念を扱っています。

整数素因数分解最大公約数最小公倍数互除法剰余n進法
2025/7/21

$\sqrt[3]{882m}$ が整数となるような最小の自然数 $m$ を求め、そのときの $\sqrt[3]{882m}$ の正の約数の個数を求める問題です。

立方根素因数分解約数整数の性質
2025/7/21