与えられた選択肢の中から、正しい記述をすべて選択する問題です。選択肢は、無理数と有理数の和または積が、常に無理数または有理数になるかどうかを述べています。

数論無理数有理数数の性質証明
2025/7/21

1. 問題の内容

与えられた選択肢の中から、正しい記述をすべて選択する問題です。選択肢は、無理数と有理数の和または積が、常に無理数または有理数になるかどうかを述べています。

2. 解き方の手順

各選択肢について、具体例を考えながら吟味します。
* 選択肢1: 無理数と有理数の和は常に無理数である。
無理数を 2\sqrt{2}、有理数を 1 とすると、2+1\sqrt{2} + 1 は無理数です。
一般に、有理数 aa と無理数 bb の和 a+ba+b が有理数であると仮定すると、a+b=ca+b = c (cは有理数) となります。このとき、b=cab = c - a となり、bb は有理数同士の差なので有理数となりますが、これは bb が無理数であるという仮定に矛盾します。よって、a+ba+b は無理数です。したがって、この選択肢は正しいです。
* 選択肢2: 無理数と有理数の和は常に有理数である。
選択肢1で反例を挙げたように、無理数と有理数の和は無理数になる場合があるので、この選択肢は誤りです。
* 選択肢3: 無理数と有理数の積は常に無理数である。
無理数を 2\sqrt{2}、有理数を 0 とすると、2×0=0\sqrt{2} \times 0 = 0 は有理数です。したがって、この選択肢は誤りです。
ただし、有理数が 0 でない場合は、常に無理数となります。有理数を aa (ただし、a0a \neq 0)、無理数を bb とすると、abab が有理数であると仮定すると、ab=cab = c (cは有理数) となります。このとき、b=c/ab = c/a となり、bb は有理数同士の商なので有理数となりますが、これは bb が無理数であるという仮定に矛盾します。よって、abab は無理数です。
* 選択肢4: 有理数と無理数の積は常に有理数である。
選択肢3で反例を挙げたように、有理数と無理数の積は有理数になる場合があるので、この選択肢は誤りです。

3. 最終的な答え

選択肢1が正しいです。

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