$a, b$ は実数、$n$ は自然数とします。次の命題の真偽を調べます。 (1) $a=0 \Rightarrow ab=0$ (2) $a^2=2a \Rightarrow a=2$ (3) $n$ は偶数 $\Rightarrow n+2$ は4の倍数 (4) $ac=bc \Rightarrow a=b$

代数学命題真偽条件反例因数分解
2025/7/21

1. 問題の内容

a,ba, b は実数、nn は自然数とします。次の命題の真偽を調べます。
(1) a=0ab=0a=0 \Rightarrow ab=0
(2) a2=2aa=2a^2=2a \Rightarrow a=2
(3) nn は偶数 n+2\Rightarrow n+2 は4の倍数
(4) ac=bca=bac=bc \Rightarrow a=b

2. 解き方の手順

(1) a=0a=0 ならば、ab=0ab=0 は常に成り立ちます。なぜなら、0に何をかけても0になるからです。したがって、この命題は真です。
(2) a2=2aa^2=2a を変形すると、a22a=0a^2 - 2a = 0 となり、a(a2)=0a(a-2)=0 と因数分解できます。したがって、a=0a=0 または a=2a=2 です。a=2a=2 だけであるとは限らないので、この命題は偽です。反例は a=0a=0 です。
(3) nn が偶数であるとき、n=2kn = 2k ( kk は整数) と表せます。このとき、n+2=2k+2=2(k+1)n+2 = 2k + 2 = 2(k+1) となります。n+2n+2 が4の倍数であるためには、n+2=4mn+2 = 4m (mm は整数) と表せる必要がありますが、2(k+1)2(k+1) は必ずしも4の倍数とは限りません。例えば、k=1k=1 のとき、n=2n=2 となり、n+2=4n+2=4 で4の倍数ですが、k=2k=2 のとき、n=4n=4 となり、n+2=6n+2=6 で4の倍数ではありません。したがって、この命題は偽です。反例は n=4n=4 です。
(4) ac=bcac=bc を変形すると、acbc=0ac - bc = 0 となり、c(ab)=0c(a-b)=0 と因数分解できます。したがって、c=0c=0 または a=ba=b です。a=ba=b だけであるとは限らないので、この命題は偽です。反例は、a=1,b=2,c=0a=1, b=2, c=0 です。

3. 最終的な答え

(1) 真
(2) 偽
(3) 偽
(4) 偽

「代数学」の関連問題

次の直線の方程式を求めよ。 (1) 点 $(-2, 4)$ を通り、傾きが $-3$ (2) 点 $(5, 6)$ を通り、$y$軸に平行 (3) 点 $(8, -7)$ を通り、$y$軸に垂直 (4...

直線方程式傾き座標
2025/7/22

与えられた関数 $y = x^2 + x$ を扱う問題です。具体的に何を求めるかは問題文に書かれていませんが、この関数について考えます。

二次関数平方完成グラフ頂点x切片y切片
2025/7/22

与えられた数式 $(3\sqrt{8} - \frac{1}{\sqrt{3}} - \sqrt{18})^2$ を計算して、その結果を求める問題です。

平方根計算式の展開数式計算
2025/7/22

底辺の長さと高さの和が8cmである三角形について、底辺の長さを$x$ cmとしたとき、三角形の面積が最大となる$x$の値と、そのときの面積の最大値を求めよ。

二次関数最大値面積平方完成
2025/7/22

次の方程式を解きます。 $\frac{9x - 6}{2} = 4x + 1$

一次方程式方程式計算
2025/7/22

与えられた方程式 $\frac{9x-6}{2} = 4x + 1$ を解いて、$x$ の値を求める。

一次方程式方程式の解法計算
2025/7/22

次の式を計算してください。 $\frac{9a-b}{5} - a + 2b$

式の計算分数文字式
2025/7/22

$x, y$ が不等式 $x^2 + y^2 \le 4$ と $y \ge 2 - x$ を満たすとき、$x + 2y$ の最大値と最小値を求めよ。

不等式最大値最小値領域直線
2025/7/22

$\sum_{k=1}^{n} (n+1)$ を計算する問題です。

シグマ総和数式処理
2025/7/22

$g(x) = -x + 1$ とする。$(f \circ f)(x) = x$ かつ $(f \circ g)(x) = (g \circ f)(x)$ を満たす 1 次関数 $f(x)$ を求めよ...

関数合成関数1次関数
2025/7/22