A, Bの2人がサイコロを振るゲームを行う。2以下の目が出たらAの勝ち、3以上の目が出たらBの勝ちとする。先に3勝した方が優勝とする。 (1) ゲームを4回繰り返したとき、Aが2勝しBが2勝する確率を求めよ。 (2) 4戦目でAの優勝が決まる確率を求めよ。 (3) Aが優勝する確率を求めよ。

確率論・統計学確率二項分布確率の加法定理
2025/7/21
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

A, Bの2人がサイコロを振るゲームを行う。2以下の目が出たらAの勝ち、3以上の目が出たらBの勝ちとする。先に3勝した方が優勝とする。
(1) ゲームを4回繰り返したとき、Aが2勝しBが2勝する確率を求めよ。
(2) 4戦目でAの優勝が決まる確率を求めよ。
(3) Aが優勝する確率を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、Aが1回のゲームで勝つ確率とBが1回のゲームで勝つ確率を求める。サイコロの目が2以下である確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3} なので、Aが1回のゲームで勝つ確率は 13\frac{1}{3} である。同様に、サイコロの目が3以上である確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3} なので、Bが1回のゲームで勝つ確率は 23\frac{2}{3} である。
(1) 4回のゲームでAが2勝しBが2勝する確率は、二項分布で考えることができる。4回の試行のうち、Aが2回勝つ確率を求める。
確率は、
4C2(13)2(23)2=4!2!2!×19×49=6×481=2481=827{}_4 C_2 (\frac{1}{3})^2 (\frac{2}{3})^2 = \frac{4!}{2!2!} \times \frac{1}{9} \times \frac{4}{9} = 6 \times \frac{4}{81} = \frac{24}{81} = \frac{8}{27}
(2) 4戦目でAの優勝が決まる場合、3戦目までにAが2勝し、4戦目でAが勝つ必要がある。3戦目までにAが2勝1敗となる確率は、
3C2(13)2(23)1=3×19×23=627=29{}_3 C_2 (\frac{1}{3})^2 (\frac{2}{3})^1 = 3 \times \frac{1}{9} \times \frac{2}{3} = \frac{6}{27} = \frac{2}{9}
4戦目でAが勝つ確率は 13\frac{1}{3} なので、4戦目でAの優勝が決まる確率は、
29×13=227\frac{2}{9} \times \frac{1}{3} = \frac{2}{27}
(3) Aが優勝する確率は、Aが3回目で優勝する場合、4回目で優勝する場合、5回目で優勝する場合を足し合わせることで求める。
Aが3回目で優勝する確率は、Aが3連勝する確率なので、(13)3=127(\frac{1}{3})^3 = \frac{1}{27}
Aが4回目で優勝する確率は、3回目までにAが2勝1敗で、4回目でAが勝つ確率なので、29×13=227\frac{2}{9} \times \frac{1}{3} = \frac{2}{27}
Aが5回目で優勝する確率は、4回目までにAが2勝2敗で、5回目でAが勝つ確率である。4回目までにAが2勝2敗である確率は 827\frac{8}{27} なので、5回目でAが優勝する確率は 827×13=881\frac{8}{27} \times \frac{1}{3} = \frac{8}{81}
したがって、Aが優勝する確率は、
127+227+881=381+681+881=1781\frac{1}{27} + \frac{2}{27} + \frac{8}{81} = \frac{3}{81} + \frac{6}{81} + \frac{8}{81} = \frac{17}{81}

3. 最終的な答え

(1) 827\frac{8}{27}
(2) 227\frac{2}{27}
(3) 1781\frac{17}{81}

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