(1) 不等式 $x^2 + y^2 \le |x| + |y|$ が表す領域の面積を求めます。 (2) 連立不等式 $\begin{cases} x^2 + y^2 - 6|x| - 6y \le 0 \\ y - x \le 6 \end{cases}$ が表す領域の面積を求めます。

幾何学不等式領域面積
2025/7/21
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

(1) 不等式 x2+y2x+yx^2 + y^2 \le |x| + |y| が表す領域の面積を求めます。
(2) 連立不等式
{x2+y26x6y0yx6\begin{cases} x^2 + y^2 - 6|x| - 6y \le 0 \\ y - x \le 6 \end{cases}
が表す領域の面積を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 不等式 x2+y2x+yx^2 + y^2 \le |x| + |y| について考えます。
この不等式は、xxyy に関して偶関数であるため、第1象限 (x0x \ge 0 かつ y0y \ge 0) の領域を考えて、それを4倍すればよいです。
第1象限では、x0x \ge 0 かつ y0y \ge 0 なので、x=x|x| = x および y=y|y| = y となります。
したがって、x2+y2x+yx^2 + y^2 \le x + y となります。
これを変形すると、
x2x+y2y0x^2 - x + y^2 - y \le 0
(x12)214+(y12)2140(x - \frac{1}{2})^2 - \frac{1}{4} + (y - \frac{1}{2})^2 - \frac{1}{4} \le 0
(x12)2+(y12)212(x - \frac{1}{2})^2 + (y - \frac{1}{2})^2 \le \frac{1}{2}
これは、中心が (12,12)(\frac{1}{2}, \frac{1}{2}) 、半径が 12\frac{1}{\sqrt{2}} の円を表します。
この円が第1象限に存在する部分の面積は、円の 14\frac{1}{4} であるので、
14π(12)2=14π12=π8\frac{1}{4} \pi (\frac{1}{\sqrt{2}})^2 = \frac{1}{4} \pi \frac{1}{2} = \frac{\pi}{8}
したがって、求める面積は、これを4倍した 4π8=π24 \cdot \frac{\pi}{8} = \frac{\pi}{2} となります。
また、x=0x=0またはy=0y=0の時も領域に含まれるので、追加で正方形の面積が必要になります。x=0x=0の場合は、y2yy^2 \le |y|より1y1-1 \le y \le 1y=0y=0の場合は、x2xx^2 \le |x|より1x1-1 \le x \le 1となるので、正方形の面積は(22)π2(2 \cdot 2) - \frac{\pi}{2}
4π2+π2=44 - \frac{\pi}{2} + \frac{\pi}{2} = 4となる。
4つの象限の面積を合計すると、44になります。
(2) 連立不等式について考えます。
x2+y26x6y0x^2 + y^2 - 6|x| - 6y \le 0 より、x0x \ge 0 のとき x2+y26x6y0x^2 + y^2 - 6x - 6y \le 0 であり、x<0x < 0 のとき x2+y2+6x6y0x^2 + y^2 + 6x - 6y \le 0 です。
また、yx6y - x \le 6 より、yx+6y \le x + 6 です。
x0x \ge 0 のとき、x26x+y26y0x^2 - 6x + y^2 - 6y \le 0 より (x3)2+(y3)218(x-3)^2 + (y-3)^2 \le 18
x<0x < 0 のとき、x2+6x+y26y0x^2 + 6x + y^2 - 6y \le 0 より (x+3)2+(y3)218(x+3)^2 + (y-3)^2 \le 18
(x3)2+(y3)218(x-3)^2 + (y-3)^2 \le 18 は中心 (3,3)(3,3), 半径 323\sqrt{2} の円を表します。x0x \ge 0の部分を考えます。
(x+3)2+(y3)218(x+3)^2 + (y-3)^2 \le 18 は中心 (3,3)(-3,3), 半径 323\sqrt{2} の円を表します。x<0x < 0の部分を考えます。
yx+6y \le x+6 は直線 y=x+6y = x+6 の下側の領域を表します。
2つの円の重なり合う部分とyx+6y \le x+6の領域の面積を計算します。
2つの円は、xx軸に関して対称であり、y=x+6y = x+6 は2つの円の中心を通るので、求める面積は、2つの半円の面積と、2つの円が重なっている部分の面積となります。
半径が323\sqrt{2}なので、円の面積は18π18\pi、半円の面積は9π9\piとなります。
2つの半円の面積は18π18\pi
求める領域は2つの半円を合わせたものになり、直線によって中心を結ぶ線分が分割され、直線の分割された円弧より下になる部分の和。中心間の距離は

6. 直線までの距離は3, 半径が$3\sqrt{2}$。

3. 最終的な答え

(1) 4
(2) 18π+3618\pi + 36

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