原点Oを端点とし、x軸となす角がそれぞれ$-\alpha$, $\alpha$ ($0 < \alpha < \frac{\pi}{3}$)である半直線を$L_1$, $L_2$とする。$L_1$上に点P、$L_2$上に点Qを線分PQの長さが1となるようにとり、点Rを、直線PQに対し、原点Oの反対側に$\triangle PQR$が正三角形になるようにとる。 (1) 線分PQがx軸と直交するとき、点Rの座標を求めよ。 (2) 2点P, Qが線分PQの長さを1に保ったまま$L_1$, $L_2$上を動くとき、点Rの軌跡はある楕円の一部であることを示せ。
2025/7/22
1. 問題の内容
原点Oを端点とし、x軸となす角がそれぞれ, ()である半直線を, とする。上に点P、上に点Qを線分PQの長さが1となるようにとり、点Rを、直線PQに対し、原点Oの反対側にが正三角形になるようにとる。
(1) 線分PQがx軸と直交するとき、点Rの座標を求めよ。
(2) 2点P, Qが線分PQの長さを1に保ったまま, 上を動くとき、点Rの軌跡はある楕円の一部であることを示せ。
2. 解き方の手順
(1) 線分PQがx軸と直交するときを考える。P, Qのx座標は等しく、これをとおく。Pは上にあるので、Pの座標はとなる。Qは上にあるので、Qの座標はとなる。PQの長さは1なので、, すなわちが成り立つ。したがって、である。
P, Qの座標はそれぞれ, となる。Rはが正三角形になるように取るので、PQの中点をMとすると、Mの座標はとなる。また、RはMからPQに垂直な方向にだけ離れた点である。したがって、Rの座標はとなる。
(2) P, Qの座標をそれぞれ, とする。PQの長さは1なので、
Rの座標をとする。P, Qの中点をMとすると、Mの座標はとなる。
3. 最終的な答え
(1)
(2) (証明)
点Rの軌跡は楕円の一部である.