直線 $l: y = \frac{1}{2}x + 1$ と2点 $A(1, 4), B(5, 6)$ がある。 (1) 直線 $l$ に関して、点 $A$ と対称な点 $C$ の座標を求める。 (2) 直線 $l$ 上の点 $P$ で、$AP + PB$ を最小にするものの座標を求める。

幾何学座標平面対称点直線の距離線分の最小化
2025/7/21

1. 問題の内容

直線 l:y=12x+1l: y = \frac{1}{2}x + 1 と2点 A(1,4),B(5,6)A(1, 4), B(5, 6) がある。
(1) 直線 ll に関して、点 AA と対称な点 CC の座標を求める。
(2) 直線 ll 上の点 PP で、AP+PBAP + PB を最小にするものの座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点 A(1,4)A(1,4) と直線 l:y=12x+1l: y = \frac{1}{2}x + 1 に関して対称な点 CC の座標を (x,y)(x,y) とします。
AACC の中点 MM の座標は(x+12,y+42)(\frac{x+1}{2}, \frac{y+4}{2}) であり、MM は直線 ll 上にあるので、
y+42=12x+12+1\frac{y+4}{2} = \frac{1}{2}\frac{x+1}{2} + 1
2(y+4)=x+1+42(y+4) = x + 1 + 4
2y+8=x+52y+8 = x+5
x2y=3(1)x - 2y = 3 \qquad (1)
また、ACACll と垂直なので、ACAC の傾きは 2-2 となります。
ACAC の傾きは y4x1\frac{y-4}{x-1} なので、
y4x1=2\frac{y-4}{x-1} = -2
y4=2(x1)y-4 = -2(x-1)
y4=2x+2y - 4 = -2x + 2
2x+y=6(2)2x + y = 6 \qquad (2)
(1) と (2) を解く。
(1) より x=2y+3x = 2y+3 を (2) に代入すると
2(2y+3)+y=62(2y+3) + y = 6
4y+6+y=64y + 6 + y = 6
5y=05y = 0
y=0y = 0
x=2(0)+3=3x = 2(0) + 3 = 3
よって、C(3,0)C(3,0)
(2) AP+PBAP+PB を最小にする点 PP は、AA の直線 ll に関する対称点 C(3,0)C(3,0) を使うと、CP+PBCP+PB が最小になる点 PP を求めればよいので、CBCB の直線 ll との交点を PP とすればよい。
CBCB の方程式を求める。
C(3,0)C(3,0)B(5,6)B(5,6) を通る直線は
y0x3=6053\frac{y-0}{x-3} = \frac{6-0}{5-3}
yx3=3\frac{y}{x-3} = 3
y=3(x3)=3x9y = 3(x-3) = 3x - 9
この直線と l:y=12x+1l: y = \frac{1}{2}x + 1 の交点を求める。
3x9=12x+13x - 9 = \frac{1}{2}x + 1
6x18=x+26x - 18 = x + 2
5x=205x = 20
x=4x = 4
y=3(4)9=129=3y = 3(4) - 9 = 12 - 9 = 3
よって、P(4,3)P(4,3)

3. 最終的な答え

(1) (3,0)(3, 0)
(2) (4,3)(4, 3)

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