10円硬貨と5円硬貨をそれぞれ1枚ずつ用意し、1回目に10円、2回目に5円、3回目に10円、4回目に5円の順で投げる。表が出た硬貨の金額の合計を $a$、表が出た回数を $b$ とする。 (1) 4回とも表が出たときの $a$ の値を求める。 (2) 表が2回出る確率を求める。 (3) $a = 10$ となる確率を求める。 (4) $ab$ の値が奇数となる確率を求める。

確率論・統計学確率期待値場合の数コイン
2025/7/21

1. 問題の内容

10円硬貨と5円硬貨をそれぞれ1枚ずつ用意し、1回目に10円、2回目に5円、3回目に10円、4回目に5円の順で投げる。表が出た硬貨の金額の合計を aa、表が出た回数を bb とする。
(1) 4回とも表が出たときの aa の値を求める。
(2) 表が2回出る確率を求める。
(3) a=10a = 10 となる確率を求める。
(4) abab の値が奇数となる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 4回とも表が出た場合、1回目に10円、2回目に5円、3回目に10円、4回目に5円がすべて表になるので、その合計金額が aa の値となる。
(2) 4回のうち2回表が出る組み合わせを考える。4回のうち2回表が出る組み合わせは 4C2=4!2!2!=4×32=6_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2} = 6 通りある。各回の表裏の出方は同様に確からしいので、各回の表裏の確率はそれぞれ 12\frac{1}{2} である。したがって、表が2回出る確率は、組み合わせ数に各回の確率を掛けて 6×(12)4=6×116=386 \times (\frac{1}{2})^4 = 6 \times \frac{1}{16} = \frac{3}{8} となる。
(3) a=10a = 10 となるのは、1回目と3回目のみ表が出て、2回目と4回目は裏が出る場合である。この時の確率は 12×12×12×12=116\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{16} である。
(4) abab が奇数となるためには、aabb も奇数である必要がある。
bb が奇数となるのは、表の回数が1回または3回の場合である。
aa が奇数となるのは、5円のみが表になる場合である。
- b=1b=1 のとき、a=5a=5 となるのは2回目または4回目が表の場合である。
確率は 12×12×12×12+12×12×12×12=216=18\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} + \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{2}{16} = \frac{1}{8}
- b=3b=3 のとき、aa が奇数となることはない。なぜなら、必ず10円が2回入るので偶数になるから。
したがって、abab が奇数になる確率は 18\frac{1}{8} である。

3. 最終的な答え

(1) 30
(2) 38\frac{3}{8}
(3) 116\frac{1}{16}
(4) 18\frac{1}{8}

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