1から9までの番号が書かれた9枚のカードが入った箱から、2枚のカードを同時に選び、小さい方の数を$X$とする。選んだカードを箱に戻し、再び2枚のカードを同時に選び、小さい方の数を$Y$とする。$X=Y$となる確率を求める。

確率論・統計学確率組み合わせ確率分布
2025/7/21

1. 問題の内容

1から9までの番号が書かれた9枚のカードが入った箱から、2枚のカードを同時に選び、小さい方の数をXXとする。選んだカードを箱に戻し、再び2枚のカードを同時に選び、小さい方の数をYYとする。X=YX=Yとなる確率を求める。

2. 解き方の手順

まず、2枚のカードを同時に選ぶ場合の総数を計算する。これは9枚から2枚を選ぶ組み合わせなので、 9C2_9C_2通りである。
9C2=9×82×1=36_9C_2 = \frac{9 \times 8}{2 \times 1} = 36通り
X=iX=iとなる確率を考える。ここで、iiは1から8までの整数である。X=iX=iとなるためには、選んだ2枚のカードのうち1枚がiiであり、もう1枚がi+1i+1から9までの数字でなければならない。i+1i+1から9までの数字の数は9i9-i個なので、X=iX=iとなる組み合わせの数は9i9-i通りである。したがって、X=iX=iとなる確率は、
P(X=i)=9i36P(X=i) = \frac{9-i}{36}
となる。
X=YX=Yとなる確率は、XXYYがそれぞれ1から8の値を取り得ることを考慮して、
P(X=Y)=i=18P(X=i)P(Y=i)=i=18(9i36)2P(X=Y) = \sum_{i=1}^{8} P(X=i)P(Y=i) = \sum_{i=1}^{8} \left(\frac{9-i}{36}\right)^2
と計算できる。
P(X=Y)=1362i=18(9i)2=1362k=18k2=1362×8(8+1)(2×8+1)6=1362×8×9×176=1362×204=2041296=17108P(X=Y) = \frac{1}{36^2} \sum_{i=1}^{8} (9-i)^2 = \frac{1}{36^2} \sum_{k=1}^{8} k^2 = \frac{1}{36^2} \times \frac{8(8+1)(2 \times 8 + 1)}{6} = \frac{1}{36^2} \times \frac{8 \times 9 \times 17}{6} = \frac{1}{36^2} \times 204 = \frac{204}{1296} = \frac{17}{108}

3. 最終的な答え

17108\frac{17}{108}

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