ある国の利子率が、3年後までは3%であり、それ以後は確率 $\frac{3}{5}$で2%、確率 $\frac{2}{5}$で4%になる。 (1) 3年後に100万円がもらえる割引債Aの割引現在価値を式で表す。 (2) 5年後に100万円がもらえる割引債Bの割引現在価値を式で表す。 (3) 3年後までの利子率が1%に下落した場合、割引債A,Bの価値が上がるか下がるかを答え、その理由を数式で説明する。
2025/7/22
1. 問題の内容
ある国の利子率が、3年後までは3%であり、それ以後は確率 で2%、確率 で4%になる。
(1) 3年後に100万円がもらえる割引債Aの割引現在価値を式で表す。
(2) 5年後に100万円がもらえる割引債Bの割引現在価値を式で表す。
(3) 3年後までの利子率が1%に下落した場合、割引債A,Bの価値が上がるか下がるかを答え、その理由を数式で説明する。
2. 解き方の手順
(1) 割引債Aの割引現在価値の計算:
3年後の100万円を3年間、年利3%で割り引く。
割引現在価値は、
百万円
(2) 割引債Bの割引現在価値の計算:
3年後までは年利3%、それ以降は確率 で2%、確率 で4%となる。
まず、4年後、5年後の利子率の期待値を計算する。
期待値 =
割引債Bの割引現在価値は、
百万円
(3) 3年後までの利子率が1%に下落した場合の割引債A,Bの価値の変化:
割引債Aの新しい割引現在価値は、
百万円
割引債Bの新しい割引現在価値は、
百万円
割引債Aの価値変化:
Aの価値は上がる。
割引債Bの価値変化:
Bの価値は上がる。
3. 最終的な答え
(1) 割引債Aの割引現在価値: 百万円
(2) 割引債Bの割引現在価値: 百万円
(3) 割引債A, Bの価値はどちらも上がる。
理由:
割引債Aの価値変化:
割引債Bの価値変化: