歴史と地理の勉強時間 $x$ と $y$ の合計が20時間であるという制約の下で、社会のテストの点数 $z = 9x^{\frac{1}{3}}y^{\frac{2}{3}}$ を最大化するような $x$ と $y$ の組み合わせを求める問題です。ラグランジュの未定乗数法を用いて解くことを求められています。

応用数学最適化ラグランジュの未定乗数法制約付き最適化偏微分
2025/7/22

1. 問題の内容

歴史と地理の勉強時間 xxyy の合計が20時間であるという制約の下で、社会のテストの点数 z=9x13y23z = 9x^{\frac{1}{3}}y^{\frac{2}{3}} を最大化するような xxyy の組み合わせを求める問題です。ラグランジュの未定乗数法を用いて解くことを求められています。

2. 解き方の手順

(1) 制約付き最適化問題として表現する。
最大化したい関数(目的関数):z=9x13y23z = 9x^{\frac{1}{3}}y^{\frac{2}{3}}
制約条件:x+y=20x + y = 20
(2) ラグランジュ関数を作る。
ラグランジュ乗数を λ\lambda とすると、ラグランジュ関数 LL は次のように定義できます。
L(x,y,λ)=9x13y23λ(x+y20)L(x, y, \lambda) = 9x^{\frac{1}{3}}y^{\frac{2}{3}} - \lambda(x + y - 20)
(3) ラグランジュ関数を使って、xx, yy を求める。
ラグランジュ関数 LLxx, yy, λ\lambda でそれぞれ偏微分し、それらが0となる連立方程式を解きます。
Lx=913x23y23λ=3x23y23λ=0\frac{\partial L}{\partial x} = 9 \cdot \frac{1}{3} x^{-\frac{2}{3}}y^{\frac{2}{3}} - \lambda = 3x^{-\frac{2}{3}}y^{\frac{2}{3}} - \lambda = 0
Ly=923x13y13λ=6x13y13λ=0\frac{\partial L}{\partial y} = 9 \cdot \frac{2}{3} x^{\frac{1}{3}}y^{-\frac{1}{3}} - \lambda = 6x^{\frac{1}{3}}y^{-\frac{1}{3}} - \lambda = 0
Lλ=(x+y20)=0\frac{\partial L}{\partial \lambda} = -(x + y - 20) = 0
これらの式からλ\lambda を消去します。
3x23y23=6x13y133x^{-\frac{2}{3}}y^{\frac{2}{3}} = 6x^{\frac{1}{3}}y^{-\frac{1}{3}}
両辺に x23y13x^{\frac{2}{3}}y^{\frac{1}{3}} をかけると、
3y=6x3y = 6x
y=2xy = 2x
これを制約条件 x+y=20x + y = 20 に代入すると、
x+2x=20x + 2x = 20
3x=203x = 20
x=203x = \frac{20}{3}
したがって、y=2203=403y = 2 \cdot \frac{20}{3} = \frac{40}{3}
これらが zz を最大化する xxyy の値です。

3. 最終的な答え

歴史の勉強時間 x=203x = \frac{20}{3} 時間、地理の勉強時間 y=403y = \frac{40}{3} 時間

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