平成16年度の小売店のいくつかの県での年間販売額 $y$ (10億円/年) を売り場面積 $x$ (千m²) で説明する回帰式を求め、その回帰式を用いて、売り場面積が2000千m²のときの販売額について、点推定と信頼係数90%の区間推定を行う。使用するデータは "en31.txt"。

応用数学回帰分析最小二乗法区間推定統計的推定線形回帰
2025/7/22

1. 問題の内容

平成16年度の小売店のいくつかの県での年間販売額 yy (10億円/年) を売り場面積 xx (千m²) で説明する回帰式を求め、その回帰式を用いて、売り場面積が2000千m²のときの販売額について、点推定と信頼係数90%の区間推定を行う。使用するデータは "en31.txt"。

2. 解き方の手順

この問題を解くには、以下の手順が必要です。
(1) データファイルの読み込みと前処理:
- "en31.txt" ファイルを読み込み、UTF-8 エンコーディングでデコードする。
- データを解析し、売り場面積 xx と年間販売額 yy のデータを得る。
(2) 回帰式の計算:
- 最小二乗法を用いて、回帰式 y=a+bxy = a + bx の係数 aa(切片)と bb(傾き)を計算する。
- b=i=1n(xixˉ)(yiyˉ)i=1n(xixˉ)2b = \frac{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y})}{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2}
- a=yˉbxˉa = \bar{y} - b\bar{x}
- ここで、xix_iyiy_i はそれぞれのデータ点、xˉ\bar{x}yˉ\bar{y} はそれぞれの平均値を表す。nnはデータ点の数。
(3) 点推定:
- 売り場面積 x=2000x = 2000 千m² を回帰式に代入し、販売額 yy の推定値を計算する。
(4) 区間推定:
- 信頼係数90%の区間推定を行う。そのためには、以下の手順が必要になる。
- 残差の二乗和を計算する: SSE=i=1n(yiyi^)2SSE = \sum_{i=1}^{n} (y_i - \hat{y_i})^2。ここで、yi^\hat{y_i}は回帰式による予測値。
- 不偏分散を計算する: s2=SSEn2s^2 = \frac{SSE}{n-2}
- 標準誤差を計算する: SE=s1+1n+(x0xˉ)2i=1n(xixˉ)2SE = s\sqrt{1 + \frac{1}{n} + \frac{(x_0 - \bar{x})^2}{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2}}。ここで、x0x_0は予測したいxの値(この場合は2000)。
- t分布の値を求める: 自由度 n2n-2、信頼係数90%に対応するt値をtテーブルから探すか、または計算ソフトで求める。
- 信頼区間を計算する: y0±t×SEy_0 \pm t \times SE。ここで、y0y_0x=2000x=2000の時の点推定値。

3. 最終的な答え

データファイル"en31.txt"の中身が不明であるため、具体的な数値計算はできません。しかし、上記の手順に従って計算することで、回帰式、点推定値、および90%信頼区間を求めることができます。
例として、もし回帰式が y=10+0.5xy = 10 + 0.5x と計算された場合、
点推定値は y=10+0.52000=1010y = 10 + 0.5 * 2000 = 1010 (10億円/年) となります。
次に、もし s=5s=5, xˉ=1000\bar{x} = 1000, i=1n(xixˉ)2=1000000\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2 = 1000000, n=20n=20だったと仮定した場合、
標準誤差は SE=51+120+(20001000)21000000=51+0.05+1=52.057.15SE = 5 \sqrt{1 + \frac{1}{20} + \frac{(2000 - 1000)^2}{1000000}} = 5 \sqrt{1 + 0.05 + 1} = 5 \sqrt{2.05} \approx 7.15
自由度 n2=18n-2 = 18、信頼係数90%のt値は約1.734。
信頼区間は 1010±1.734×7.151010±12.41010 \pm 1.734 \times 7.15 \approx 1010 \pm 12.4
したがって、信頼区間は (997.6, 1022.4) (10億円/年) となります。
注意: 実際のデータに基づいて計算を行う必要があります。上記はあくまで例です。

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