媒介変数 $t$ で表された曲線 $C$: $x = t + \tan t$, $y = t^2 - t$ ($-\sqrt{3} \le t \le \sqrt{3}$) について、$t$ に関する $x, y$ の増減・極値を調べ、曲線 $C$ の概形を描き、特に曲線 $C$ と $x$ 軸との交点を求める。

解析学媒介変数曲線増減極値グラフ
2025/7/22

1. 問題の内容

媒介変数 tt で表された曲線 CC: x=t+tantx = t + \tan t, y=t2ty = t^2 - t (3t3-\sqrt{3} \le t \le \sqrt{3}) について、tt に関する x,yx, y の増減・極値を調べ、曲線 CC の概形を描き、特に曲線 CCxx 軸との交点を求める。

2. 解き方の手順

(1) yy の増減・極値を調べる。
y=t2ty = t^2 - ttt で微分すると、
dydt=2t1\frac{dy}{dt} = 2t - 1
dydt=0\frac{dy}{dt} = 0 となるのは t=12t = \frac{1}{2} のとき。
3t3-\sqrt{3} \le t \le \sqrt{3} における増減表は以下のようになる。
| tt | 3-\sqrt{3} | ... | 12\frac{1}{2} | ... | 3\sqrt{3} |
|---|---|---|---|---|---|
| dydt\frac{dy}{dt} | | - | 0 | + | |
| yy | 3+33 + \sqrt{3} | \searrow | 14-\frac{1}{4} | \nearrow | 333 - \sqrt{3} |
よって、t=12t = \frac{1}{2} のとき極小値 y=14y = -\frac{1}{4} をとる。
(2) xx の増減を調べる。
x=t+tantx = t + \tan ttt で微分すると、
dxdt=1+1cos2t=1+sec2t\frac{dx}{dt} = 1 + \frac{1}{\cos^2 t} = 1 + \sec^2 t
3t3-\sqrt{3} \le t \le \sqrt{3} において、dxdt>0\frac{dx}{dt} > 0 なので、xx は常に増加する。
(3) 曲線 CCxx 軸との交点を求める。
y=t2t=0y = t^2 - t = 0 となるのは t=0,1t = 0, 1 のとき。
t=0t = 0 のとき、x=0+tan0=0x = 0 + \tan 0 = 0
t=1t = 1 のとき、x=1+tan1x = 1 + \tan 1
したがって、曲線 CCxx 軸との交点は (0,0)(0, 0)(1+tan1,0)(1 + \tan 1, 0)
(4) グラフの概形:
tt3-\sqrt{3} から 3\sqrt{3} まで増加するにつれて、xx は増加する。
yyt=12t = \frac{1}{2} で極小値 14-\frac{1}{4} をとる。

3. 最終的な答え

yy の極小値: t=12t = \frac{1}{2} のとき y=14y = -\frac{1}{4}
曲線 CCxx 軸との交点: (0,0)(0, 0), (1+tan1,0)(1 + \tan 1, 0)
増減表は上記の通り。
曲線 CC の概形は、(3tan3,3+3)(-\sqrt{3} - \tan \sqrt{3}, 3 + \sqrt{3}) から始まり、(0,0)(0, 0) を通り、t=12t = \frac{1}{2}y=14y = -\frac{1}{4} となり、(1+tan1,0)(1 + \tan 1, 0) を通り、(3+tan3,33)(\sqrt{3} + \tan \sqrt{3}, 3 - \sqrt{3}) で終わる曲線。

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