定積分 $\int_{0}^{1} xe^{2x} dx$ の値を求めよ。ただし、$e$は自然対数の底とする。

解析学積分定積分部分積分指数関数
2025/7/22

1. 問題の内容

定積分 01xe2xdx\int_{0}^{1} xe^{2x} dx の値を求めよ。ただし、eeは自然対数の底とする。

2. 解き方の手順

部分積分を使って解きます。部分積分の公式は次の通りです。
udv=uvvdu\int u dv = uv - \int v du
ここで、u=xu = xdv=e2xdxdv = e^{2x} dx とすると、du=dxdu = dxv=e2xdx=12e2xv = \int e^{2x} dx = \frac{1}{2}e^{2x} となります。
したがって、
01xe2xdx=[x12e2x]010112e2xdx\int_{0}^{1} xe^{2x} dx = \left[ x \cdot \frac{1}{2}e^{2x} \right]_{0}^{1} - \int_{0}^{1} \frac{1}{2}e^{2x} dx
=[12xe2x]011201e2xdx= \left[ \frac{1}{2}xe^{2x} \right]_{0}^{1} - \frac{1}{2} \int_{0}^{1} e^{2x} dx
=[12xe2x]0112[12e2x]01= \left[ \frac{1}{2}xe^{2x} \right]_{0}^{1} - \frac{1}{2} \left[ \frac{1}{2}e^{2x} \right]_{0}^{1}
=12(1e20e0)14(e2e0)= \frac{1}{2}(1 \cdot e^{2} - 0 \cdot e^{0}) - \frac{1}{4}(e^{2} - e^{0})
=12e214e2+14= \frac{1}{2}e^{2} - \frac{1}{4}e^{2} + \frac{1}{4}
=14e2+14= \frac{1}{4}e^{2} + \frac{1}{4}
=e2+14= \frac{e^{2} + 1}{4}

3. 最終的な答え

e2+14\frac{e^{2} + 1}{4}

「解析学」の関連問題

与えられた問題を要約すると、以下のようになります。 (1) $I_n = \int_0^{\pi/2} \cos^n \theta d\theta$ と定義する。$I_n$ と $I_{n-2}$ の...

積分漸化式ウォリスの公式定積分部分積分不等式
2025/7/23

図1のグラフから関数 $y=$ ア,$y=$ イ,$y=$ ウ を求め、図2のグラフから $a$, $b$, $c$ の値を求め、最後に$y=-2\sin x - 2\cos x$ を合成した関数を求...

三角関数グラフ合成正弦関数余弦関数振幅周期三角関数の合成
2025/7/23

図1と図2のグラフに関する問題で、グラフから三角関数の式を特定したり、三角関数の合成を行う問題です。具体的には、図1のグラフを表す関数や、与えられた三角関数の式を合成した結果を求める問題が含まれていま...

三角関数グラフ三角関数の合成平行移動振幅周期位相
2025/7/23

(1) $I_n = \int_0^{\pi/2} \cos^n \theta \, d\theta$ と定義する。部分積分を用いて $I_n$ と $I_{n-2}$ の間の漸化式を求め、それを用い...

定積分漸化式部分積分不等式ウォリスの公式積分
2025/7/23

極限 $\lim_{x \to 2} \frac{ax^2 + bx + 1}{x - 2} = 1$ が成り立つように、$a, b$ の値を定める問題です。

極限微分積分因数分解
2025/7/23

放物線 $y = x^2 - 4x + 1$ と $x$ 軸で囲まれた部分の面積を求める問題です。選択肢として A. $4\sqrt{2}$, B. $4\sqrt{3}$ が与えられています。

定積分面積放物線二次関数
2025/7/23

$\lim_{x \to 2} \frac{\sqrt{ax+3}-1}{x-2}$ が収束するように $a$ の値を定め、そのときの極限値を求める問題です。

極限関数の極限ルート有理化
2025/7/23

与えられた極限を計算する問題です。 $$\lim_{x \to 0} \frac{1}{x}\left(2 - \frac{6}{x+3}\right)$$

極限関数の極限
2025/7/23

極限 $\lim_{x \to 4} \frac{x-4}{\sqrt{x-3}-1}$ を計算します。

極限有理化関数の極限
2025/7/23

次の極限を計算します。 $\lim_{x \to 2} \frac{\sqrt{x+7}-3}{x-2}$

極限有理化不定形関数
2025/7/23