2次関数 $f(x) = ax^2 - 4ax - 2a^2 + 3$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) 放物線C($y=f(x)$)の軸を求めます。 (2) Cが点(-2, 3)を通るときの $a$ の値を求めます。 (3) $a=1$ のとき、Cを平行移動し、x軸に関して対称移動すると $y=-x^2-6x-8$ に重なる時の移動量を求めます。 (4) $a=-1$ のとき、$k \le x \le k+2$ における $f(x)$ の最小値が -1 となるような定数 $k$ の値を求めます。

代数学二次関数放物線平行移動対称移動最大・最小
2025/7/22

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=ax24ax2a2+3f(x) = ax^2 - 4ax - 2a^2 + 3 について、以下の問いに答える問題です。
(1) 放物線C(y=f(x)y=f(x))の軸を求めます。
(2) Cが点(-2, 3)を通るときの aa の値を求めます。
(3) a=1a=1 のとき、Cを平行移動し、x軸に関して対称移動すると y=x26x8y=-x^2-6x-8 に重なる時の移動量を求めます。
(4) a=1a=-1 のとき、kxk+2k \le x \le k+2 における f(x)f(x) の最小値が -1 となるような定数 kk の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) f(x)=ax24ax2a2+3f(x) = ax^2 - 4ax - 2a^2 + 3 を平方完成します。
f(x)=a(x24x)2a2+3=a(x24x+44)2a2+3=a(x2)24a2a2+3f(x) = a(x^2 - 4x) - 2a^2 + 3 = a(x^2 - 4x + 4 - 4) - 2a^2 + 3 = a(x-2)^2 - 4a - 2a^2 + 3
よって、軸は x=2x = 2 です。
(2) Cが点(-2, 3)を通るということは、f(2)=3f(-2) = 3 ということです。
f(2)=a(2)24a(2)2a2+3=4a+8a2a2+3=2a2+12a+3=3f(-2) = a(-2)^2 - 4a(-2) - 2a^2 + 3 = 4a + 8a - 2a^2 + 3 = -2a^2 + 12a + 3 = 3
2a2+12a=0-2a^2 + 12a = 0
2a(a6)=0-2a(a - 6) = 0
a=0a=0 または a=6a=6 ですが、aa は 0 でない実数なので a=6a=6 です。
(3) a=1a=1 のとき、f(x)=x24x2+3=x24x+1f(x) = x^2 - 4x - 2 + 3 = x^2 - 4x + 1 です。
平方完成すると f(x)=(x2)23f(x) = (x-2)^2 - 3 となります。
これをx軸方向に pp, y軸方向に qq だけ平行移動すると、
y=(xp2)23+qy = (x-p-2)^2 - 3 + q となります。
さらにx軸に関して対称移動すると、
y=(xp2)2+3qy = -(x-p-2)^2 + 3 - q となります。
これが y=x26x8y = -x^2 - 6x - 8 と一致するので、
y=(x2+2(p+2)x+(p+2)2)+3q=x22(p+2)x(p+2)2+3qy = -(x^2 + 2(p+2)x + (p+2)^2) + 3 - q = -x^2 - 2(p+2)x - (p+2)^2 + 3 - q
2(p+2)=6-2(p+2) = -6 より p+2=3p+2 = 3, よって p=1p=1
(p+2)2+3q=8-(p+2)^2 + 3 - q = -8 より (1+2)2+3q=8-(1+2)^2 + 3 - q = -8, 9+3q=8-9 + 3 - q = -8, 6q=8-6 - q = -8, q=2q = 2
したがって、x軸方向に1、y軸方向に2だけ平行移動します。
(4) a=1a=-1 のとき、f(x)=x2+4x2+3=x2+4x+1f(x) = -x^2 + 4x - 2 + 3 = -x^2 + 4x + 1 です。
平方完成すると f(x)=(x2)2+5f(x) = -(x-2)^2 + 5 となります。
kxk+2k \le x \le k+2 における f(x)f(x) の最小値が -1 となるので、
f(x)=1f(x) = -1 となる xx を求めます。
(x2)2+5=1-(x-2)^2 + 5 = -1, (x2)2=6-(x-2)^2 = -6, (x2)2=6(x-2)^2 = 6, x2=±6x-2 = \pm\sqrt{6}, x=2±6x = 2 \pm \sqrt{6}
2622.45=0.452 - \sqrt{6} \approx 2 - 2.45 = -0.45, 2+62+2.45=4.452 + \sqrt{6} \approx 2 + 2.45 = 4.45
軸は x=2x=2 で、上に凸のグラフなので、kxk+2k \le x \le k+2 の範囲に軸 x=2x=2 が含まれていないとき、
最小値は区間の端のどちらかでとります。
k+2<2k+2 < 2 すなわち k<0k < 0 のとき、f(k+2)=1f(k+2) = -1 となればよい。
k+2=26k+2 = 2 - \sqrt{6} より k=6k = -\sqrt{6}
k=6<0k = -\sqrt{6} < 0 を満たすので、k=6k = -\sqrt{6} は解の一つです。
2<k2 < k のとき、f(k)=1f(k) = -1 となればよい。
k=2+6k = 2 + \sqrt{6}
2<k=2+62 < k = 2 + \sqrt{6} を満たすので、k=2+6k = 2 + \sqrt{6} は解の一つです。
k2k+2k \le 2 \le k+2 のとき、f(x)f(x) の最小値は区間の端点でとります。この時f(k)=1f(k)=-1 または f(k+2)=1f(k+2)=-1 が成り立つ必要があります.
k=6k=-\sqrt{6}の時, 6x26-\sqrt{6} \le x \le 2-\sqrt{6} になる. 最小値は端点6-\sqrt{6}で-1になる.
k=2+6k=2+\sqrt{6}の時, 2+6x4+62+\sqrt{6} \le x \le 4+\sqrt{6} になる. 最小値は端点2+62+\sqrt{6}で-1になる.
k<0k < 0 かつ f(k+2)=1f(k+2) = -1 を満たすのは k=6k = -\sqrt{6}
k>2k > 2 かつ f(k)=1f(k) = -1 を満たすのは k=2+6k = 2 + \sqrt{6}
この区間の幅は2なので、最小値-1となるkは x=26x = 2 - \sqrt{6}, x=2+6x = 2+\sqrt{6}の周りに存在し、kkxxより小さいので k=6k=-\sqrt{6}, k=2+6k=2+\sqrt{6}です。
小さい順に 6,2+6-\sqrt{6}, 2+\sqrt{6}

3. 最終的な答え

7: ウ. 1
8: イ. 6
9: イ. -2
10: ウ. 2
11: ア. 6- \sqrt{6}
12: ア. 2+62+ \sqrt{6}

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