箱Aには赤玉3個、白玉2個、箱Bには赤玉3個、白玉1個が入っている。A, Bからそれぞれ1個ずつ玉を取り出し、空の箱Cに入れる。 (1) 箱Cに赤玉が含まれる確率を求める。 (2) 箱Cから1個取り出したとき、それが赤玉である確率を求める。

確率論・統計学確率条件付き確率事象
2025/7/22

1. 問題の内容

箱Aには赤玉3個、白玉2個、箱Bには赤玉3個、白玉1個が入っている。A, Bからそれぞれ1個ずつ玉を取り出し、空の箱Cに入れる。
(1) 箱Cに赤玉が含まれる確率を求める。
(2) 箱Cから1個取り出したとき、それが赤玉である確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 箱Cに赤玉が含まれる確率を求める。箱Cに赤玉が含まれるのは、少なくとも1個の赤玉がAまたはBから選ばれる場合である。
Aから赤玉を取り出す確率は 35\frac{3}{5}
Bから赤玉を取り出す確率は 34\frac{3}{4}
箱Cに赤玉が含まれない確率は、AからもBからも白玉を取り出す確率に等しい。
Aから白玉を取り出す確率は 135=251 - \frac{3}{5} = \frac{2}{5}
Bから白玉を取り出す確率は 134=141 - \frac{3}{4} = \frac{1}{4}
AからもBからも白玉を取り出す確率は 25×14=220=110\frac{2}{5} \times \frac{1}{4} = \frac{2}{20} = \frac{1}{10}
箱Cに赤玉が含まれる確率は 1110=9101 - \frac{1}{10} = \frac{9}{10}
または、
(i) Aから赤玉を取り出し、Bから白玉を取り出す確率: 35×14=320\frac{3}{5} \times \frac{1}{4} = \frac{3}{20}
(ii) Aから白玉を取り出し、Bから赤玉を取り出す確率: 25×34=620\frac{2}{5} \times \frac{3}{4} = \frac{6}{20}
(iii) Aから赤玉を取り出し、Bから赤玉を取り出す確率: 35×34=920\frac{3}{5} \times \frac{3}{4} = \frac{9}{20}
箱Cに赤玉が含まれる確率は 320+620+920=1820=910\frac{3}{20} + \frac{6}{20} + \frac{9}{20} = \frac{18}{20} = \frac{9}{10}
(2) 箱Cから1個取り出したとき、それが赤玉である確率を求める。
箱Cに2個の玉が入っており、そのうちの1個が赤玉である確率を求める。
箱Cに赤玉が含まれる確率が 910\frac{9}{10} であることがわかっている。
箱Cに赤玉が2個入っている確率(AからもBからも赤玉を取り出す確率)は 35×34=920\frac{3}{5} \times \frac{3}{4} = \frac{9}{20}
箱Cに赤玉が1個入っている確率(A, Bのどちらか一方から赤玉を取り出す確率)は 35×14+25×34=320+620=920\frac{3}{5} \times \frac{1}{4} + \frac{2}{5} \times \frac{3}{4} = \frac{3}{20} + \frac{6}{20} = \frac{9}{20}
箱Cから赤玉を取り出す確率 = (箱Cに赤玉が2個の場合の確率 × 1) + (箱Cに赤玉が1個の場合の確率 × 1/2) = 920×1+920×12=920+940=1840+940=2740\frac{9}{20} \times 1 + \frac{9}{20} \times \frac{1}{2} = \frac{9}{20} + \frac{9}{40} = \frac{18}{40} + \frac{9}{40} = \frac{27}{40}

3. 最終的な答え

(1) 910\frac{9}{10}
(2) 2740\frac{27}{40}

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