箱の中から理子さんが球を1個取り出し、取り出した球を元に戻した後、真人さんが球を1個取り出す。理子さんがAの文字が書かれた球を取り出す確率と、理子さんがBの文字が書かれた球を取り出し、真人さんがCの文字が書かれた球を取り出す確率を比較する。

確率論・統計学確率事象独立事象確率の比較
2025/7/22

1. 問題の内容

箱の中から理子さんが球を1個取り出し、取り出した球を元に戻した後、真人さんが球を1個取り出す。理子さんがAの文字が書かれた球を取り出す確率と、理子さんがBの文字が書かれた球を取り出し、真人さんがCの文字が書かれた球を取り出す確率を比較する。

2. 解き方の手順

(ア) 理子さんがAの文字が書かれた球を取り出す確率は、箱の中の球の構成に依存する。問題文には箱の中身の情報がないため、Aの球の割合を xx と仮定すると、理子さんがAの文字が書かれた球を取り出す確率は xx となる。問題文からはAの球の割合を特定できないため、具体的な数値は不明。しかし、確率の比較ができるように、この値をいったん xx とおく。
(イ) 理子さんがBの文字が書かれた球を取り出し、真人さんがCの文字が書かれた球を取り出す確率は、箱の中の球の構成に依存する。理子さんがBの球を取り出す確率を yy 、真人さんがCの球を取り出す確率を zz と仮定すると、二人が続けてBとCの球を取り出す確率は y×zy \times z となる。ここでも、問題文からは具体的な数値は不明。
しかし、取り出した球を元に戻すため、理子さんの試行と真人さんの試行は独立である。
ここで、問題文の指示に従って、具体的な値を入れて比較する。
例えば、箱の中にA, B, Cの球がそれぞれ1つずつ入っていると仮定する。
このとき、
理子さんがAの球を取り出す確率(ア)は 1/31/3 である。
理子さんがBの球を取り出し、真人さんがCの球を取り出す確率(イ)は、1/3×1/3=1/91/3 \times 1/3 = 1/9 となる。
この場合、1/3>1/91/3 > 1/9 なので、理子さんがAの球を取り出す確率の方が大きい。
箱の中にAが2つ、Bが1つ、Cが1つ入っている場合、
理子さんがAの球を取り出す確率は 2/4=1/22/4 = 1/2
理子さんがBの球を取り出し、真人さんがCの球を取り出す確率は 1/4×1/4=1/161/4 \times 1/4 = 1/16
この場合、1/2>1/161/2 > 1/16 なので、理子さんがAの球を取り出す確率の方が大きい。
一般的な場合を考える。箱の中の球の総数を NN とする。Aの球の数を nAn_A、Bの球の数を nBn_B、Cの球の数を nCn_C とする。
理子さんがAの球を取り出す確率は nA/Nn_A/N である。
理子さんがBの球を取り出し、真人さんがCの球を取り出す確率は (nB/N)×(nC/N)(n_B/N) \times (n_C/N) である。
(nA/N)>(nB/N)×(nC/N)(n_A/N) > (n_B/N) \times (n_C/N) が常に成り立つわけではない。
例えば、nA=1,nB=2,nC=2,N=5n_A=1, n_B=2, n_C=2, N=5 の場合、
1/5<(2/5)×(2/5)=4/251/5 < (2/5) \times (2/5) = 4/25 となる。
問題文の意図を汲み取ると、箱の中の球の構成がどうであれ、理子さんがAを引く確率と、理子さんがBを引いて真人さんがCを引く確率の大小関係は常に理子さんがAを引く確率の方が大きくなる、という事を示唆していると考えられる。しかし、上記のように反例が存在するため、そのような解釈は誤りである。
しかしながら、この問題には球の個数に関する情報が一切ないため、比べることはできない。したがって、確率の値は不明であるが、「大きい」という結論は導き出せない。
問題文に情報が欠落している可能性を考慮する。
もし箱の中にA, B, Cの3種類の球が同じ数だけ入っていると仮定すると、
理子さんがAの球を取り出す確率は 1/31/3 であり、
理子さんがBの球を取り出し、真人さんがCの球を取り出す確率は 1/3×1/3=1/91/3 \times 1/3 = 1/9 である。この場合、理子さんがAの球を取り出す確率の方が大きい。

3. 最終的な答え

(ア) 不明(球の個数が不明)
(イ) 大きい

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