男子8人、女子4人の合計12人から6人を選んでAグループとし、残りの6人をBグループとする。以下の4つの条件を満たすようなグループ分けの方法の数を求める。 (1) Aグループがすべて男子となる場合 (2) Aグループ、Bグループどちらにも女子が2人入る場合 (3) Aグループに特定の女子1人が入る場合 (4) Aグループ、Bグループのどちらにも女子が少なくとも1人は入る場合

確率論・統計学組み合わせ場合の数グループ分け二項係数
2025/7/22

1. 問題の内容

男子8人、女子4人の合計12人から6人を選んでAグループとし、残りの6人をBグループとする。以下の4つの条件を満たすようなグループ分けの方法の数を求める。
(1) Aグループがすべて男子となる場合
(2) Aグループ、Bグループどちらにも女子が2人入る場合
(3) Aグループに特定の女子1人が入る場合
(4) Aグループ、Bグループのどちらにも女子が少なくとも1人は入る場合

2. 解き方の手順

(1) Aグループがすべて男子となる場合
Aグループの6人を男子8人から選ぶ。残りの6人は女子4人、男子2人となる。
組み合わせの数は、
8C6=8!6!2!=8×72×1=28_8C_6 = \frac{8!}{6!2!} = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28 通り
(2) Aグループ、Bグループどちらにも女子が2人入る場合
Aグループに女子2人を選ぶ組み合わせは 4C2=4!2!2!=4×32×1=6_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 通り
Aグループの残り4人を男子8人から選ぶ組み合わせは 8C4=8!4!4!=8×7×6×54×3×2×1=70_8C_4 = \frac{8!}{4!4!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70 通り
よって、Aグループの選び方は 6×70=4206 \times 70 = 420通り
Bグループには残りの女子2人、男子4人が入る。
(3) Aグループに特定の女子1人が入る場合
特定の女子1人をAグループに入れる。残りの5人を11人から選ぶ。
11C5=11!5!6!=11×10×9×8×75×4×3×2×1=11×3×2×7=462_11C_5 = \frac{11!}{5!6!} = \frac{11 \times 10 \times 9 \times 8 \times 7}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 11 \times 3 \times 2 \times 7 = 462 通り
(4) Aグループ、Bグループのどちらにも女子が少なくとも1人は入る場合
まず、Aグループ、Bグループへの分け方の総数を求める。
12C6=12!6!6!=12×11×10×9×8×76×5×4×3×2×1=2×11×3×2×7=924_{12}C_6 = \frac{12!}{6!6!} = \frac{12 \times 11 \times 10 \times 9 \times 8 \times 7}{6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 2 \times 11 \times 3 \times 2 \times 7 = 924
このうち、Aグループに女子が1人も入らない場合を引く。これは(1)で求めた28通りである。
また、Bグループに女子が1人も入らない場合、すなわちAグループに女子が4人すべて入る場合を引く。
Aグループに女子4人を入れ、残りの2人を男子8人から選ぶ組み合わせは 8C2=8!2!6!=8×72×1=28_8C_2 = \frac{8!}{2!6!} = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28 通り
求める組み合わせの数は、
9242828=868924 - 28 - 28 = 868 通り

3. 最終的な答え

(1) 28通り
(2) 420通り
(3) 462通り
(4) 868通り

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