1から7までの数字が書かれたカードが2枚ずつ、合計14枚ある。この中から同時に3枚を取り出すとき、以下の確率をそれぞれ求めよ。 (1) 3枚とも偶数となる確率 (2) 3枚とも4以上となる確率 (3) 3枚のうち2枚が同じ数字である確率 (4) 3枚の数字が連続した3つの整数となる確率 (5) 3枚の数字の和が7となる確率

確率論・統計学確率組み合わせ場合の数
2025/7/22

1. 問題の内容

1から7までの数字が書かれたカードが2枚ずつ、合計14枚ある。この中から同時に3枚を取り出すとき、以下の確率をそれぞれ求めよ。
(1) 3枚とも偶数となる確率
(2) 3枚とも4以上となる確率
(3) 3枚のうち2枚が同じ数字である確率
(4) 3枚の数字が連続した3つの整数となる確率
(5) 3枚の数字の和が7となる確率

2. 解き方の手順

まず、カードの総数は14枚なので、3枚を取り出す場合の総数は、
14C3=14×13×123×2×1=14×13×2=364{}_{14}C_3 = \frac{14 \times 13 \times 12}{3 \times 2 \times 1} = 14 \times 13 \times 2 = 364 通り
これが確率の分母となる。
(1) 偶数は2, 4, 6の3種類で、それぞれ2枚ずつあるので、偶数のカードは合計6枚ある。
この中から3枚を取り出す場合の数は、
6C3=6×5×43×2×1=20{}_6C_3 = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20 通り
よって、確率は 20364=591\frac{20}{364} = \frac{5}{91}
(2) 4以上の数は4, 5, 6, 7の4種類で、それぞれ2枚ずつあるので、4以上のカードは合計8枚ある。
この中から3枚を取り出す場合の数は、
8C3=8×7×63×2×1=8×7=56{}_8C_3 = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 8 \times 7 = 56 通り
よって、確率は 56364=1491=213\frac{56}{364} = \frac{14}{91} = \frac{2}{13}
(3) 3枚のうち2枚が同じ数字である場合を考える。
まず、どの数字を2枚選ぶかを選ぶ。1から7までの7種類の数字から1つ選ぶので、7通り。
次に、残りの1枚を選ぶ。残りの12枚から1枚選ぶので、12通り。ただし、既に選んだ数字のカードは除かなければならない。
したがって、その数字以外の6種類の数字から2枚ずつ、合計12枚ある。
6C1×2=12{}_6C_1 \times 2 = 12通り。
選んだ数字が2枚、残りの1枚は別の数字なので、この場合の数は 7×12=847 \times 12 = 84通り。
よって、確率は 84364=2191=313\frac{84}{364} = \frac{21}{91} = \frac{3}{13}
(4) 連続する3つの整数となるのは、(1, 2, 3), (2, 3, 4), (3, 4, 5), (4, 5, 6), (5, 6, 7)の5パターン。
それぞれの数字は2枚ずつあるので、各パターンにおいて、3枚を選ぶ方法は 2×2×2=82 \times 2 \times 2 = 8通り。
よって、確率は 5×8364=40364=1091\frac{5 \times 8}{364} = \frac{40}{364} = \frac{10}{91}
(5) 3枚の数字の和が7となる組み合わせを考える。
(1, 2, 4)の場合、 2×2×2=82 \times 2 \times 2 = 8通り
(1, 3, 3)の場合、 2×2C2=2×1=22 \times {}_2C_2 = 2 \times 1 = 2通り
(2, 2, 3)の場合、 2C2×2=1×2=2{}_2C_2 \times 2 = 1 \times 2 = 2通り
よって、確率は 8+2+2364=12364=391\frac{8 + 2 + 2}{364} = \frac{12}{364} = \frac{3}{91}

3. 最終的な答え

(1) 591\frac{5}{91}
(2) 213\frac{2}{13}
(3) 313\frac{3}{13}
(4) 1091\frac{10}{91}
(5) 391\frac{3}{91}

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