曲線 $y = x^3 - 3x$ を $C$ とする。$C$ 上の点 $(a, a^3 - 3a)$ における接線が点 $A(1, b)$ を通る時、$b$ を $a$ の式で表し、$f(a)$ を定義する。$f(a)$ が極大、極小となる $a$ の値を求め、点 $A$ を通る $C$ の接線の本数が $2$ 本となる時の $b$ の値を求める。

解析学微分接線極値三次関数
2025/7/22

1. 問題の内容

曲線 y=x33xy = x^3 - 3xCC とする。CC 上の点 (a,a33a)(a, a^3 - 3a) における接線が点 A(1,b)A(1, b) を通る時、bbaa の式で表し、f(a)f(a) を定義する。f(a)f(a) が極大、極小となる aa の値を求め、点 AA を通る CC の接線の本数が 22 本となる時の bb の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、曲線 CC 上の点 (a,a33a)(a, a^3 - 3a) における接線を求める。y=3x23y' = 3x^2 - 3 より、接線の傾きは 3a233a^2 - 3 である。したがって、接線の方程式は
y(a33a)=(3a23)(xa)y - (a^3 - 3a) = (3a^2 - 3)(x - a)
この接線が点 A(1,b)A(1, b) を通るので、
b(a33a)=(3a23)(1a)b - (a^3 - 3a) = (3a^2 - 3)(1 - a)
b=a33a+3a233a3+3ab = a^3 - 3a + 3a^2 - 3 - 3a^3 + 3a
b=2a3+3a23b = -2a^3 + 3a^2 - 3
次に、f(a)=2a3+3a23f(a) = -2a^3 + 3a^2 - 3 とする。f(a)=6a2+6a=6a(a1)f'(a) = -6a^2 + 6a = -6a(a - 1)
f(a)=0f'(a) = 0 となるのは a=0,1a = 0, 1 の時である。
f(a)f'(a) の符号を調べると、a<0a < 0f(a)<0f'(a) < 00<a<10 < a < 1f(a)>0f'(a) > 0a>1a > 1f(a)<0f'(a) < 0 となる。
よって、f(a)f(a)a=0a = 0 で極小、a=1a = 1 で極大となる。
f(0)=3f(0) = -3f(1)=2f(1) = -2
AA を通る CC の接線の本数が 22 本となるのは、b=f(0)=3b = f(0) = -3 または b=f(1)=2b = f(1) = -2 の時である。

3. 最終的な答え

b=2a3+3a23b = -2a^3 + 3a^2 - 3
f(a)=2a3+3a23f(a) = -2a^3 + 3a^2 - 3
a=1a = 1 で極大になる。
a=0a = 0 で極小になる。
b=3b = -3 または b=2b = -2

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