3次関数 $y = x^3 + x^2 - 2x$ を持つ曲線Cについて以下の問いに答える問題です。 (1) 曲線Cとx軸との交点の座標を求めます。 (2) (1)で求めた交点のうち、$x$座標が最大となる点におけるCの接線$l$の方程式を求め、接線$l$と曲線Cの接点以外の共有点の$x$座標を求めます。 (3) 曲線Cと接線$l$で囲まれた図形の面積を求めます。

解析学3次関数接線積分面積
2025/7/22

1. 問題の内容

3次関数 y=x3+x22xy = x^3 + x^2 - 2x を持つ曲線Cについて以下の問いに答える問題です。
(1) 曲線Cとx軸との交点の座標を求めます。
(2) (1)で求めた交点のうち、xx座標が最大となる点におけるCの接線llの方程式を求め、接線llと曲線Cの接点以外の共有点のxx座標を求めます。
(3) 曲線Cと接線llで囲まれた図形の面積を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 曲線Cとx軸の交点を求めるには、y=0y = 0とおいて、xxの値を求めます。
x3+x22x=0x^3 + x^2 - 2x = 0
x(x2+x2)=0x(x^2 + x - 2) = 0
x(x+2)(x1)=0x(x + 2)(x - 1) = 0
したがって、x=2,0,1x = -2, 0, 1
x軸との交点の座標は (2,0),(0,0),(1,0)(-2, 0), (0, 0), (1, 0)
<ウ < エ より、ウは0、エは1。
(2) (1)で求めた交点のうち、xx座標が最大となる点は(1,0)(1, 0)
f(x)=x3+x22xf(x) = x^3 + x^2 - 2xとおくと、f(x)=3x2+2x2f'(x) = 3x^2 + 2x - 2
(1,0)(1, 0)における接線の傾きは、f(1)=3(1)2+2(1)2=3+22=3f'(1) = 3(1)^2 + 2(1) - 2 = 3 + 2 - 2 = 3
したがって、接線llの方程式は、y0=3(x1)y - 0 = 3(x - 1)より、y=3x3y = 3x - 3
接線llと曲線Cの交点を求めるには、x3+x22x=3x3x^3 + x^2 - 2x = 3x - 3を解きます。
x3+x25x+3=0x^3 + x^2 - 5x + 3 = 0
接点x=1x = 1は重解なので、(x1)2(x - 1)^2で割り切れるはずです。
(x1)2(x+3)=0(x - 1)^2(x + 3) = 0
したがって、x=1,3x = 1, -3
接点以外の共有点のxx座標はx=3x = -3
(3) 曲線Cと接線llで囲まれた図形の面積を求めるには、積分計算を行います。
3x1-3 \le x \le 1において、llがCより上にあるので、
面積SSは、S=31(3x3(x3+x22x))dx=31(x3x2+5x3)dxS = \int_{-3}^1 (3x - 3 - (x^3 + x^2 - 2x)) dx = \int_{-3}^1 (-x^3 - x^2 + 5x - 3) dx
S=[14x413x3+52x23x]31S = [-\frac{1}{4}x^4 - \frac{1}{3}x^3 + \frac{5}{2}x^2 - 3x]_{-3}^1
S=(1413+523)(814+9+452+9)S = (-\frac{1}{4} - \frac{1}{3} + \frac{5}{2} - 3) - (-\frac{81}{4} + 9 + \frac{45}{2} + 9)
S=1413+523+81494529=8041340221S = -\frac{1}{4} - \frac{1}{3} + \frac{5}{2} - 3 + \frac{81}{4} - 9 - \frac{45}{2} - 9 = \frac{80}{4} - \frac{1}{3} - \frac{40}{2} - 21
S=20132021=1321=643S = 20 - \frac{1}{3} - 20 - 21 = -\frac{1}{3} - 21 = -\frac{64}{3}
面積なので絶対値を取って、S=323S = \frac{32}{3}

3. 最終的な答え

(1) アイ:-2, ウ:0, エ:1
(2) オ:3, カ:3, キク:-3
(3) ケコ/サ:32/3

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