(1) 実数 $x$ に関する条件「$x < -1$ または $2 < x$」の否定を求める。 (2) $x$ は実数とする。命題「$|x-2| \le 1$ ならば $|1-x| \le 2$ である。」の逆と対偶を求め、命題の真偽を判定する。 (3) 実数 $x, y$ に関する条件 $p: 「x > 2$ かつ $y > 2」$, $q: 「x+y > 4$ かつ $xy > 4」$ に対して、命題「$p$ ならば $q$」と命題「$q$ ならば $p$」の真偽を調べ、$p$ が $q$ であるための必要条件、十分条件を判定する。

代数学命題論理否定対偶必要条件十分条件絶対値
2025/7/22

1. 問題の内容

(1) 実数 xx に関する条件「x<1x < -1 または 2<x2 < x」の否定を求める。
(2) xx は実数とする。命題「x21|x-2| \le 1 ならば 1x2|1-x| \le 2 である。」の逆と対偶を求め、命題の真偽を判定する。
(3) 実数 x,yx, y に関する条件 p:x>2p: 「x > 2 かつ y>2y > 2」, q:x+y>4q: 「x+y > 4 かつ xy>4xy > 4」 に対して、命題「pp ならば qq」と命題「qq ならば pp」の真偽を調べ、ppqq であるための必要条件、十分条件を判定する。

2. 解き方の手順

(1) 条件「x<1x < -1 または 2<x2 < x」の否定は、「x<1x < -1 でない」かつ「2<x2 < x でない」である。これは「x1x \ge -1」かつ「x2x \le 2」と同値なので、「1x2-1 \le x \le 2」となる。
(2) 命題「x21|x-2| \le 1 ならば 1x2|1-x| \le 2 である。」の逆は、「1x2|1-x| \le 2 ならば x21|x-2| \le 1 である。」となる。
命題「x21|x-2| \le 1 ならば 1x2|1-x| \le 2 である。」の対偶は、「1x>2|1-x| > 2 ならば x2>1|x-2| > 1 である。」となる。
x21|x-2| \le 11x21-1 \le x-2 \le 1 より 1x31 \le x \le 3 と同値である。
1x2|1-x| \le 221x2-2 \le 1-x \le 2 より 3x1-3 \le -x \le 1 、すなわち 1x3-1 \le x \le 3 と同値である。
よって、 x21|x-2| \le 1 ならば 1x2|1-x| \le 2 は真である。
(3) p:x>2p: 「x > 2 かつ y>2y > 2」, q:x+y>4q: 「x+y > 4 かつ xy>4xy > 4」 とする。
x>2x > 2 かつ y>2y > 2 ならば、x+y>2+2=4x+y > 2+2 = 4 かつ xy>2×2=4xy > 2 \times 2 = 4 であるので、「pp ならば qq」は真である。
x+y>4x+y > 4 かつ xy>4xy > 4 であっても、x>2x > 2 かつ y>2y > 2 とは限らない。例えば、x=1,y=5x = 1, y = 5 とすると、x+y=6>4x+y = 6 > 4 かつ xy=5>4xy = 5 > 4 であるが、x=1<2x = 1 < 2 である。よって、「qq ならば pp」は偽である。
したがって、ppqq であるための十分条件であるが必要条件ではない。

3. 最終的な答え

(1) ④
(2) 逆:⓪, 対偶:③, 真偽:⓪
(3) コ:⓪, サ:①, シ:①

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