(1) 実数 $x$ に関する条件「$x < -1$ または $2 < x$」の否定を求める。 (2) $x$ は実数とする。命題「$|x-2| \le 1$ ならば $|1-x| \le 2$ である。」の逆と対偶を求め、命題の真偽を判定する。 (3) 実数 $x, y$ に関する条件 $p: 「x > 2$ かつ $y > 2」$, $q: 「x+y > 4$ かつ $xy > 4」$ に対して、命題「$p$ ならば $q$」と命題「$q$ ならば $p$」の真偽を調べ、$p$ が $q$ であるための必要条件、十分条件を判定する。
2025/7/22
1. 問題の内容
(1) 実数 に関する条件「 または 」の否定を求める。
(2) は実数とする。命題「 ならば である。」の逆と対偶を求め、命題の真偽を判定する。
(3) 実数 に関する条件 かつ , かつ に対して、命題「 ならば 」と命題「 ならば 」の真偽を調べ、 が であるための必要条件、十分条件を判定する。
2. 解き方の手順
(1) 条件「 または 」の否定は、「 でない」かつ「 でない」である。これは「」かつ「」と同値なので、「」となる。
(2) 命題「 ならば である。」の逆は、「 ならば である。」となる。
命題「 ならば である。」の対偶は、「 ならば である。」となる。
は より と同値である。
は より 、すなわち と同値である。
よって、 ならば は真である。
(3) かつ , かつ とする。
かつ ならば、 かつ であるので、「 ならば 」は真である。
かつ であっても、 かつ とは限らない。例えば、 とすると、 かつ であるが、 である。よって、「 ならば 」は偽である。
したがって、 は であるための十分条件であるが必要条件ではない。
3. 最終的な答え
(1) ④
(2) 逆:⓪, 対偶:③, 真偽:⓪
(3) コ:⓪, サ:①, シ:①