## 問題の内容

幾何学交点方程式領域代数
2025/7/22
## 問題の内容
C:x2+(y+2)2=4C: x^2 + (y+2)^2 = 4 と円 D:(xa)2+y2=1D: (x-a)^2 + y^2 = 1 が異なる2点で交わるとき、以下の問いに答える問題です。
(1) aa の取りうる値の範囲を求める。
(2) CCDD の2つの交点を通る直線の方程式を求める。
(3) aa が (1) の範囲を動くとき、(2) の直線が通過する領域を図示する。
## 解き方の手順
(1) **aa の取りうる値の範囲を求める**
CC の中心は (0,2)(0, -2)、半径は 22 です。円 DD の中心は (a,0)(a, 0)、半径は 11 です。
2つの円 CCDD が異なる2点で交わるためには、以下の条件が成り立ちます。
|半径の差| < |中心間の距離| < |半径の和|
中心間の距離 dd は、
d=(a0)2+(0(2))2=a2+4d = \sqrt{(a-0)^2 + (0-(-2))^2} = \sqrt{a^2 + 4}
したがって、
21<a2+4<2+1|2-1| < \sqrt{a^2 + 4} < 2+1
1<a2+4<31 < \sqrt{a^2 + 4} < 3
各辺を2乗すると、
1<a2+4<91 < a^2 + 4 < 9
1<a2+41 < a^2 + 4 より、a2>3a^2 > -3 となりますが、これは常に成り立ちます。
a2+4<9a^2 + 4 < 9 より、a2<5a^2 < 5 となるので、5<a<5-\sqrt{5} < a < \sqrt{5}
(2) **CとDの2つの交点を通る直線の方程式を求める**
2つの円 CCDD の方程式をそれぞれ展開します。
C:x2+y2+4y+4=4C: x^2 + y^2 + 4y + 4 = 4
D:x22ax+a2+y2=1D: x^2 - 2ax + a^2 + y^2 = 1
C:x2+y2+4y=0C: x^2 + y^2 + 4y = 0
D:x2+y22ax+a21=0D: x^2 + y^2 - 2ax + a^2 - 1 = 0
2つの円の交点を通る直線の方程式は、CD=0C - D = 0 で求まります。
(x2+y2+4y)(x2+y22ax+a21)=0(x^2 + y^2 + 4y) - (x^2 + y^2 - 2ax + a^2 - 1) = 0
2ax+4ya2+1=02ax + 4y - a^2 + 1 = 0
よって、直線の方程式は
2ax+4ya2+1=02ax + 4y - a^2 + 1 = 0
(3) **aが(1)の範囲を動くとき、(2)の直線が通過する領域を図示する**
直線の方程式を aa について整理します。
a2+2xa+(4y+1)=0 -a^2 + 2xa + (4y + 1) = 0
a22xa(4y+1)=0a^2 - 2xa - (4y + 1) = 0
aa の存在条件を考えるために、この aa に関する2次方程式が 5<a<5-\sqrt{5} < a < \sqrt{5} の範囲に少なくとも1つの実数解を持つ条件を考えます。
f(a)=a22xa(4y+1)f(a) = a^2 - 2xa - (4y + 1) とおくと、
判別式 D=(2x)24(1)(4y1)=4x2+16y+4D = (-2x)^2 - 4(1)(-4y - 1) = 4x^2 + 16y + 4
D/4=x2+4y+10D/4 = x^2 + 4y + 1 \ge 0
x2+4y+10x^2 + 4y + 1 \ge 0
4yx214y \ge -x^2 - 1
y14x214y \ge -\frac{1}{4}x^2 - \frac{1}{4}
これは下に凸な放物線であり、この放物線より上側の領域が求める領域の一部です。
次に f(5)0f(-\sqrt{5}) \le 0 または f(5)0f(\sqrt{5}) \le 0 を確認します。
f(5)=5+25x4y1=4+25x4y0f(-\sqrt{5}) = 5 + 2\sqrt{5}x - 4y - 1 = 4 + 2\sqrt{5}x - 4y \le 0
4y25x+44y \ge 2\sqrt{5}x + 4
y52x+1y \ge \frac{\sqrt{5}}{2}x + 1
f(5)=525x4y1=425x4y0f(\sqrt{5}) = 5 - 2\sqrt{5}x - 4y - 1 = 4 - 2\sqrt{5}x - 4y \le 0
4y25x+44y \ge -2\sqrt{5}x + 4
y52x+1y \ge -\frac{\sqrt{5}}{2}x + 1
これら3つの条件を満たす領域を図示します。
## 最終的な答え
(1) 5<a<5-\sqrt{5} < a < \sqrt{5}
(2) 2ax+4ya2+1=02ax + 4y - a^2 + 1 = 0
(3) 図示は、領域 y14x214y \ge -\frac{1}{4}x^2 - \frac{1}{4}y52x+1y \ge \frac{\sqrt{5}}{2}x + 1y52x+1y \ge -\frac{\sqrt{5}}{2}x + 1 の共通部分となります。

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