放物線 $y = x^2$ 上の2点 $A(\alpha, \alpha^2)$, $B(\beta, \beta^2)$ を考える。ただし $\alpha < \beta$ とする。$A$ における接線を $l_1$, $B$ における接線を $l_2$ とする。$l_1$ と $l_2$ の交点を $P$ とする。また、$A$ を通り $l_1$ と直交する直線を $m_1$, $B$ を通り $l_2$ と直交する直線を $m_2$ とし、$m_1$ と $m_2$ の交点を $Q$ とする。さらに、3点 $A, B, Q$ を通る円の中心を $S(s, t)$ とする。 (1) $P$ と $Q$ の座標を $\alpha, \beta$ を用いて表せ。 (2) $s$ と $t$ を $\alpha, \beta$ を用いて表せ。 (3) $\alpha, \beta$ が $\alpha < \beta$ かつ $s = 0$ を満たしながら動くとき、$t$ の取りうる値の範囲を求めよ。
2025/7/22
1. 問題の内容
放物線 上の2点 , を考える。ただし とする。 における接線を , における接線を とする。 と の交点を とする。また、 を通り と直交する直線を , を通り と直交する直線を とし、 と の交点を とする。さらに、3点 を通る円の中心を とする。
(1) と の座標を を用いて表せ。
(2) と を を用いて表せ。
(3) が かつ を満たしながら動くとき、 の取りうる値の範囲を求めよ。
2. 解き方の手順
(1)
まず、 の方程式を求める。 より、 であるから、 における接線の傾きは である。したがって、 の方程式は
同様に、 の方程式は
と の交点 の座標を求める。 より、
したがって、
次に、 の方程式を求める。 は と直交するので、傾きは である。したがって、 の方程式は
同様に、 の方程式は
と の交点 の座標を求める。 より、
したがって、
(2)
は を通る円の中心であるから、 を満たす。
より、
より、
展開して整理するのは大変なので、ここでは省略する。
最終的には、
(3)
のとき、
より、 であるから、
最終的な答え