まず、m 以上 n 以下の整数で、5の倍数でないものを列挙します。 整数 k に対して、5k が条件を満たす分数の候補となります。m≤5k≤n を満たす k を探します。 これは 5m≤k≤5n と同値です。したがって、k は 5m 以上 5n 以下の整数となります。 次に、これらの整数の中で、5の倍数であるものを除外します。
5の倍数でない整数の全体を S とすると、求める和は ∑k∈S5k=51∑k∈Sk となります。 5m 以上 5n 以下のすべての整数の和は 2(5m+5n)(5n−5m+1) であり、5の倍数の和は 5×2(m+n)(n−m+1) となります。 5m 以上 5n 以下の5の倍数である数を 5k と表すと、5m≤5k≤5n より m≤k≤n であるので、 k=m,m+1,...,n となります。 このとき、k の和は 2(m+n)(n−m+1) ですから、5k の和は 5×2(m+n)(n−m+1) となります。 求める和は、全体から5の倍数の和を引いたものです。
∑k=5m5nk−∑k=mn5k=2(5m+5n)(5n−5m+1)−25(m+n)(n−m+1) =25(m+n)(5n−5m+1)−5(m+n)(n−m+1) =25(m+n)(5n−5m+1−(n−m+1)) =25(m+n)(4n−4m) =10(m+n)(n−m) 求める和は 51×10(m+n)(n−m)=2(n2−m2)