与えられた問題は以下の4つです。 (1) ユークリッドの互除法を用いて、$m = 663$ と $n = 2371$ の最大公約数 $\gcd(m, n)$ を求める。 (2) (1) で求めた $\gcd(m, n)$ に対して、$ms + nt = \gcd(m, n)$ を満たす整数 $s, t$ を求める。ただし、$m = 663$、$n = 2371$ とする。 (3) $\mathbb{Z}/n\mathbb{Z}$ において、$23 \div m$ の値を求める。ただし、$m = 663$、$n = 2371$ とする。 (4) 連立合同方程式 $\begin{cases} x \equiv 29 \pmod{m} \\ x \equiv 44 \pmod{n} \end{cases}$ を満たす整数 $x$ を求める。ただし、$m = 663$、$n = 2371$ とする。
2025/7/23
1. 問題の内容
与えられた問題は以下の4つです。
(1) ユークリッドの互除法を用いて、 と の最大公約数 を求める。
(2) (1) で求めた に対して、 を満たす整数 を求める。ただし、、 とする。
(3) において、 の値を求める。ただし、、 とする。
(4) 連立合同方程式
$\begin{cases}
x \equiv 29 \pmod{m} \\
x \equiv 44 \pmod{n}
\end{cases}$
を満たす整数 を求める。ただし、、 とする。
2. 解き方の手順
(1) ユークリッドの互除法を用いて、 を計算します。
したがって、 です。
(2) 拡張ユークリッドの互除法を用いて、 を満たす整数 を求めます。
以下のように計算します。
したがって、、 が得られます。
(3) において、 の値を求める。これは、 を求めることと同義です。
(2) より、 なので、。
したがって、 です。 なので、 です。
よって、。
.
よって、.
(4) 連立合同方程式を解きます。
より、 ( は整数)。
これを に代入すると、。
。
の両辺に を掛けると、
。
。
よって、。
( は整数) とおけるので、.
したがって、.
3. 最終的な答え
(1)
(2) ,
(3)
(4)