1. 問題の内容
と は正の整数で であるとき、 以上 以下の分数で、分母が5で分子が5の倍数でない整数の和を求めよ。
2. 解き方の手順
まず、 以上 以下のすべての整数のうち、5の倍数でないものを考えます。
以上 以下の整数全体の集合を とします。 の要素の個数は 個です。
の中で5の倍数であるものを除いた集合を とします。 の各要素を5で割った分数の総和を求めることが目標です。
に含まれる数を小さい順に とすると、 の要素を分子にもつ分数は となります。
求めるべき和は です。
すなわち、 の要素の総和を求めてそれを5で割ればよいことがわかります。
から までの整数の総和は です。
次に、 以上 以下の5の倍数の総和を求めます。 以上の最小の5の倍数を 、 以下の最大の5の倍数を とします。このとき、 が 以上 以下の5の倍数です。この数列の要素数は 個であり、総和は です。
の要素の総和は、 の要素の総和から5の倍数の要素の総和を引いたものです。したがって、
です。
したがって、求めるべき和は
となります。
ここで、 ( 以上の最小の整数)であり、 ( 以下の最大の整数) です。