問題Aは、逆関数の微分とパラメータ表示された関数の微分に関する問題です。 (1) $y = \sqrt{x-1}$ を $y = x^2 + 1$ ($x \ge 0$)の逆関数とみなして $\frac{dy}{dx}$ を求めます。 (2) パラメータ表示 $x = \frac{1}{t}$, $y = 1 - t^2$ から $\frac{dy}{dx}$ を求めます。

解析学微分逆関数パラメータ表示
2025/7/23
## 問題A

1. 問題の内容

問題Aは、逆関数の微分とパラメータ表示された関数の微分に関する問題です。
(1) y=x1y = \sqrt{x-1}y=x2+1y = x^2 + 1 (x0x \ge 0)の逆関数とみなして dydx\frac{dy}{dx} を求めます。
(2) パラメータ表示 x=1tx = \frac{1}{t}, y=1t2y = 1 - t^2 から dydx\frac{dy}{dx} を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
逆関数の微分公式 (6.1) は dydx=1dxdy\frac{dy}{dx} = \frac{1}{\frac{dx}{dy}} です。
x=y2+1x = y^2 + 1yy で微分します。
dxdy=2y\frac{dx}{dy} = 2y
したがって、dydx=12y\frac{dy}{dx} = \frac{1}{2y} となります。
y=x1y = \sqrt{x-1} なので、x>1x>1 のとき、dydx=12x1 \frac{dy}{dx} = \frac{1}{2\sqrt{x-1}}となります。
(2)
パラメータ表示された関数の微分公式 (6.2) は dydx=dydtdxdt\frac{dy}{dx} = \frac{\frac{dy}{dt}}{\frac{dx}{dt}} です。
x=1tx = \frac{1}{t} より、dxdt=1t2\frac{dx}{dt} = -\frac{1}{t^2}
y=1t2y = 1 - t^2 より、dydt=2t\frac{dy}{dt} = -2t
したがって、dydx=2t1t2=2t3\frac{dy}{dx} = \frac{-2t}{-\frac{1}{t^2}} = 2t^3 となります。

3. 最終的な答え

(1) \[1] は 2y2y
\[2] は 12x1\frac{1}{2\sqrt{x-1}}
(2) \[3] は 2t-2t
\[4] は 2t32t^3

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