(1) 順列 $_5P_2$、$_4P_4$、組み合わせ $_5C_2$、$_4C_3$ の値を求める問題。 (2) 大小2つのサイコロを同時に投げたとき、出た目の和が6の倍数になる確率と、出た目の積が奇数になる確率を求める問題。 (3) 50以下の自然数全体の集合を$U$とする。$U$の部分集合で、2の倍数全体の集合を$A$、3の倍数全体の集合を$B$とする。このとき、$n(B)$、$n(A \cap B)$、$n(A \cap \overline{B})$、$n(A \cup B)$ の値を求める問題。

確率論・統計学順列組み合わせ確率集合
2025/4/4

1. 問題の内容

(1) 順列 5P2_5P_24P4_4P_4、組み合わせ 5C2_5C_24C3_4C_3 の値を求める問題。
(2) 大小2つのサイコロを同時に投げたとき、出た目の和が6の倍数になる確率と、出た目の積が奇数になる確率を求める問題。
(3) 50以下の自然数全体の集合をUUとする。UUの部分集合で、2の倍数全体の集合をAA、3の倍数全体の集合をBBとする。このとき、n(B)n(B)n(AB)n(A \cap B)n(AB)n(A \cap \overline{B})n(AB)n(A \cup B) の値を求める問題。

2. 解き方の手順

(1) 順列と組み合わせの公式を使って計算する。
* nPr=n!(nr)!_nP_r = \frac{n!}{(n-r)!}
* nCr=n!r!(nr)!_nC_r = \frac{n!}{r!(n-r)!}
5P2=5!(52)!=5!3!=5×4=20_5P_2 = \frac{5!}{(5-2)!} = \frac{5!}{3!} = 5 \times 4 = 20
4P4=4!(44)!=4!0!=4×3×2×1=24_4P_4 = \frac{4!}{(4-4)!} = \frac{4!}{0!} = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24
5C2=5!2!(52)!=5!2!3!=5×42×1=10_5C_2 = \frac{5!}{2!(5-2)!} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
4C3=4!3!(43)!=4!3!1!=4×3×23×2×1=4_4C_3 = \frac{4!}{3!(4-3)!} = \frac{4!}{3!1!} = \frac{4 \times 3 \times 2}{3 \times 2 \times 1} = 4
(2) サイコロの目の出方は全部で 6×6=366 \times 6 = 36 通り。
* 出た目の和が6の倍数になるのは、和が6または12の場合。
* 和が6になるのは、(1,5),(2,4),(3,3),(4,2),(5,1) の5通り。
* 和が12になるのは、(6,6)の1通り。
* よって、確率は 5+136=636=16\frac{5+1}{36} = \frac{6}{36} = \frac{1}{6}
* 出た目の積が奇数になるのは、両方の目が奇数の場合。
* 奇数の目は1,3,5の3通り。
* よって、確率は 36×36=936=14\frac{3}{6} \times \frac{3}{6} = \frac{9}{36} = \frac{1}{4}
(3)
* 50以下の3の倍数の個数n(B)n(B)は、 50÷3=1650 \div 3 = 16 あまり2なので、16個。
* ABA \cap B は2の倍数かつ3の倍数、つまり6の倍数全体の集合。
* 50以下の6の倍数の個数は、 50÷6=850 \div 6 = 8 あまり2なので、8個。よって、n(AB)=8n(A \cap B) = 8
* ABA \cap \overline{B} は2の倍数で、3の倍数ではないもの。
* 50以下の2の倍数の個数は、50÷2=2550 \div 2 = 25。よって、n(A)=25n(A)=25
* n(AB)=n(A)n(AB)=258=17n(A \cap \overline{B}) = n(A) - n(A \cap B) = 25 - 8 = 17
* ABA \cup B は2の倍数または3の倍数の集合。
* n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)=25+168=33n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B) = 25 + 16 - 8 = 33

3. 最終的な答え

(1)
5P2=20_5P_2 = 20
4P4=24_4P_4 = 24
5C2=10_5C_2 = 10
4C3=4_4C_3 = 4
(2)
出た目の和が6の倍数である確率は 16\frac{1}{6}
出た目の積が奇数である確率は 14\frac{1}{4}
(3)
n(B)=16n(B) = 16
n(AB)=8n(A \cap B) = 8
n(AB)=17n(A \cap \overline{B}) = 17
n(AB)=33n(A \cup B) = 33

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