(1) x3−x2+x−6=0 まず、この3次方程式の整数解を探します。定数項は-6なので、約数である±1, ±2, ±3, ±6を試してみます。
x=2を代入すると、23−22+2−6=8−4+2−6=0となるので、x=2は解の一つです。 したがって、x3−x2+x−6は(x−2)を因数に持ちます。組み立て除法または筆算で割ると、 x3−x2+x−6=(x−2)(x2+x+3) となります。
次に、2次方程式x2+x+3=0を解きます。判別式はD=12−4⋅1⋅3=1−12=−11<0なので、この方程式は実数解を持ちません。解の公式を用いると、 x=2−1±−11=2−1±i11 したがって、3次方程式x3−x2+x−6=0の実数解はx=2であり、複素数解はx=2−1±i11です。 (3) x4−13x2+36>0 y=x2とおくと、y2−13y+36>0となります。 この2次不等式を解きます。y2−13y+36=(y−4)(y−9)なので、 (y−4)(y−9)>0 y<4またはy>9 x2<4またはx2>9 x2<4より、−2<x<2 x2>9より、x<−3またはx>3 したがって、x<−3,−2<x<2,x>3 (5) x4−6x3+9x2+4x−12≤0 この4次不等式を解くために、まず左辺の因数分解を試みます。整数解を探すと、x=1のとき、1−6+9+4−12=−4=0 x=−1のとき、1+6+9−4−12=0となるので、x=−1は解の一つです。 x=2のとき、16−48+36+8−12=0となるので、x=2も解の一つです。 したがって、x4−6x3+9x2+4x−12は(x+1)と(x−2)を因数に持ちます。 (x+1)(x−2)=x2−x−2で割ると、 x4−6x3+9x2+4x−12=(x2−x−2)(x2−5x+6)=(x+1)(x−2)(x−2)(x−3)=(x+1)(x−2)2(x−3) したがって、(x+1)(x−2)2(x−3)≤0を解きます。 (x−2)2は常に0以上なので、x=2のとき不等式は成り立ちます。 x=2のとき、x+1≤0かつx−3≥0またはx+1≥0かつx−3≤0 x+1≤0かつx−3≥0はx≤−1かつx≥3なので、これはあり得ません。 x+1≥0かつx−3≤0は−1≤x≤3 したがって、−1≤x≤3 ただし、x=2なので、−1≤x<2または2<x≤3 x=2も解なので、−1≤x≤3