円周上に点A, B, C, D, E, F があり、AB // FC, BE // CD である。弧AB, 弧BC, 弧CD の長さがそれぞれ $6\pi$, $4\pi$, $12\pi$ であり、$\angle EPF = 63^\circ$ である。 (1) 弧EF の長さを求めよ。 (2) 円の半径を求めよ。 (3) $\angle CDA$ の大きさを求めよ。

幾何学円周角弧の長さ平行線円周の長さ
2025/7/23

1. 問題の内容

円周上に点A, B, C, D, E, F があり、AB // FC, BE // CD である。弧AB, 弧BC, 弧CD の長さがそれぞれ 6π6\pi, 4π4\pi, 12π12\pi であり、EPF=63\angle EPF = 63^\circ である。
(1) 弧EF の長さを求めよ。
(2) 円の半径を求めよ。
(3) CDA\angle CDA の大きさを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 弧EF の長さを求める。
AB // FC より、EPF=BAE=63\angle EPF = \angle BAE = 63^\circ (同位角)。
BAE\angle BAE は弧BEに対する円周角であり、EPF\angle EPF は弧EFに対する円周角である。したがって、弧EFと弧ABの和は、弧BEの2倍に等しい。
EPF=63\angle EPF = 63^\circ より、弧EFに対する中心角は 2×63=1262 \times 63^\circ = 126^\circ である。
弧 ABの長さが 6π6\pi なので、弧 AB に対する中心角は 126126^\circとなる。
BE // CD より、EBC=BCD\angle EBC = \angle BCD が成り立つ。
ここで、BAE\angle BAEは弧BEに対する円周角で、BCD\angle BCDは弧BDに対する円周角である。
弧 EF + 弧 AB = 弧BE (円周角の関係から)
EPF=63\angle EPF = 63^\circより、弧EFに対する中心角は 2×63=1262 \times 63^\circ = 126^\circ である。
弧EFの長さを xx とすると、
x2πr=126360\frac{x}{2 \pi r} = \frac{126^\circ}{360^\circ}
ここで rr は円の半径である。
また弧ABの長さが 6π6\pi より、弧ABに対する中心角は 126126^\circ
6π2πr=108360\frac{6\pi}{2 \pi r} = \frac{108^\circ}{360^\circ}
弧BEの長さ = 弧EF + 弧AF
弧CDの長さ = 弧BE + 弧BC
EPF=63\angle EPF = 63^{\circ}より, 弧EFの長さをxとおくと、中心角は126度になる。
x+6π=弧AF+弧EF=弧AEx + 6\pi = \text{弧AF} + \text{弧EF} = \text{弧AE}
平行線AB // FCより弧AC = 弧BFなので,
弧AB + 弧BC = 弧CF + 弧BF
6π+4π=弧EF+弧DE6\pi + 4\pi = \text{弧EF} + \text{弧DE}
10π=弧EF+弧DE10\pi = \text{弧EF} + \text{弧DE}
平行線BE // CDより弧BC = 弧DEなので、
弧DE = 4π4\pi
よって、
10π=弧EF+4π10\pi = \text{弧EF} + 4\pi
弧EF = 6π6\pi
(2) 円の半径を求める。
円周の長さは 6π+4π+12π+6π+4π+12π=44π6\pi + 4\pi + 12\pi + 6\pi + 4\pi + 12\pi = 44\pi である。
円周の長さは 2πr2\pi r で表されるので、2πr=44π2\pi r = 44\pi より、r=22r = 22 である。
(3) CDA\angle CDA の大きさを求める。
CDA\angle CDA は弧ACに対する円周角である。弧ACの長さは 6π+4π=10π6\pi + 4\pi = 10\pi である。
10π2πr=AOC360\frac{10\pi}{2\pi r} = \frac{\angle AOC}{360^\circ} より、10π44π=AOC360\frac{10\pi}{44\pi} = \frac{\angle AOC}{360^\circ}
AOC=1044×360=522×360=180022=90011\angle AOC = \frac{10}{44} \times 360^\circ = \frac{5}{22} \times 360^\circ = \frac{1800}{22}^\circ = \frac{900}{11}^\circ
CDA=12×90011=4501140.9\angle CDA = \frac{1}{2} \times \frac{900}{11}^\circ = \frac{450}{11}^\circ \approx 40.9^\circ
CDA\angle CDA は弧ACに対する円周角なので、AC=6π+4π=10πAC = 6\pi + 4\pi = 10\pi
半径は22なので、円周は 44π44\piCDA\angle CDAAC/44π180=40.9AC/44\pi \cdot 180 = 40.9^\circ

3. 最終的な答え

(1) 弧EFの長さ: 6π6\pi
(2) 円の半径: 2222
(3) CDA\angle CDA の大きさ: 45011\frac{450}{11}^\circ

「幾何学」の関連問題

三角錐OABCにおいて、$\overrightarrow{OF} = \frac{1}{4}\overrightarrow{OA} + \frac{1}{4}\overrightarrow{OB} +...

ベクトル空間図形三角錐内分
2025/7/23

問題文中の空欄「オ」、「カ」、「キ」、「ク」、「ケ」に、選択肢の①~⑧の中から適切な語句を選んで当てはめる問題です。

三角形二等辺三角形定義性質
2025/7/23

与えられた図形の $x$ の角度を求めます。各図形において、同じ印がついた辺は等しいとします。また、二等辺三角形に関する記述の空欄を埋めます。

角度三角形二等辺三角形内角の和図形
2025/7/23

三角形OABにおいて、辺OAを1:2に内分する点をC、辺ABを1:2に内分する点をDとする。直線BCと直線ODの交点をEとする。点Fを $\overrightarrow{OF}=k\overright...

ベクトル内分点面積平面図形
2025/7/23

2つの直線 $y = 2x + 12$ と $y = -x + 9$ が与えられたとき、以下の問題を解く必要があります。 (1) 2直線の交点Aの座標を求める。 (2) それぞれの直線と $x$ 軸と...

直線交点座標三角形の面積
2025/7/23

平行四辺形が長方形、ひし形、正方形になるために、それぞれどのような条件を加えればよいかを、選択肢の中から選ぶ問題です。

平行四辺形長方形ひし形正方形図形条件
2025/7/23

画像に示された問題は、二等辺三角形に関するものです。問1では、与えられた図において、同じ印がついた辺が等しいとして、角度$x$の大きさを求める問題です。問2では、二等辺三角形の定義と性質に関する空欄を...

二等辺三角形角度三角形の内角の和図形
2025/7/23

線分ABとCDの交点をPとする。AP=BP、AC//DBのとき、CP=DPとなることを証明する穴埋め問題です。

幾何学証明問題合同平行線線分
2025/7/23

線分ABとCDの交点をPとする。AP=BP, AC//DBならばCP=DPとなることを証明する問題で、空欄ア~カに適切なものを選択肢から選ぶ。

幾何合同証明線分平行線
2025/7/23

問題は2つあり、一つ目は合同な図形について、対応する頂点や辺、角度を答える問題。二つ目は合同な三角形を記号「≡」を用いて表し、その合同条件を答える問題です。

合同三角形合同条件対応する辺対応する角
2025/7/23