まず、2つの放物線LとMの交点A, Bのx座標を求めます。
−x2=x2+ax+b 2x2+ax+b=0 この二次方程式の解を xA,xB とします。ただし、xA=xB であるとします。 解と係数の関係から、
xA+xB=−2a xAxB=2b 次に、それぞれの放物線の接線を求めます。
放物線L: y=−x2 の導関数は y′=−2x 放物線M: y=x2+ax+b の導関数は y′=2x+a 点AにおけるLの接線 lA の傾きは −2xA であり、接線の方程式は y−(−xA2)=−2xA(x−xA) y=−2xAx+xA2 点AにおけるMの接線 mA の傾きは 2xA+a であり、接線の方程式は y−(xA2+axA+b)=(2xA+a)(x−xA) y=(2xA+a)x−xA2+b 点BにおけるLの接線 lB の傾きは −2xB であり、接線の方程式は y−(−xB2)=−2xB(x−xB) y=−2xBx+xB2 点BにおけるMの接線 mB の傾きは 2xB+a であり、接線の方程式は y−(xB2+axB+b)=(2xB+a)(x−xB) y=(2xB+a)x−xB2+b 平行四辺形であることを示すためには、lA と lB が平行であり、mA と mB が平行であることを示せばよいです。 lA と lB の傾きはそれぞれ −2xA と −2xB です。xA=xB なので、−2xA=−2xB ですから、lA と lB は平行ではありません。 しかし、lA と mB、 mA と lB がそれぞれ平行であれば、平行四辺形となります。 lA の傾きは −2xA であり、mB の傾きは 2xB+a です。 lA//mB ならば −2xA=2xB+a 、すなわち 2(xA+xB)+a=0 xA+xB=−2a なので 2(−2a)+a=−a+a=0 となり、lA//mB です。 mA の傾きは 2xA+a であり、lB の傾きは −2xB です。 mA//lB ならば 2xA+a=−2xB 、すなわち 2(xA+xB)+a=0 xA+xB=−2a なので 2(−2a)+a=−a+a=0 となり、mA//lB です。 したがって、4直線 lA,mA,lB,mB で囲まれる部分は平行四辺形です。