2つの直線 $l_1$ と $l_2$ が与えられたとき、これらの直線がなす角を求めます。問題は2つあります。 (1) $l_1: \frac{x-1}{\sqrt{5}} = \frac{y+3}{1} = \frac{z+2}{2}$ $l_2: \frac{x+1}{\sqrt{5}} = \frac{y}{-2} = \frac{z-2}{1}$ (2) $l_1: x = 1+2t, y = -3+4t, z=t$ $l_2: x = -5+3t, y = 1-t, z = -2t$

幾何学ベクトル直線内積角度
2025/7/23

1. 問題の内容

2つの直線 l1l_1l2l_2 が与えられたとき、これらの直線がなす角を求めます。問題は2つあります。
(1)
l1:x15=y+31=z+22l_1: \frac{x-1}{\sqrt{5}} = \frac{y+3}{1} = \frac{z+2}{2}
l2:x+15=y2=z21l_2: \frac{x+1}{\sqrt{5}} = \frac{y}{-2} = \frac{z-2}{1}
(2)
l1:x=1+2t,y=3+4t,z=tl_1: x = 1+2t, y = -3+4t, z=t
l2:x=5+3t,y=1t,z=2tl_2: x = -5+3t, y = 1-t, z = -2t

2. 解き方の手順

2直線の方向ベクトルを求め、内積を使ってなす角を求めます。
2つのベクトル a\vec{a}b\vec{b} のなす角を θ\theta とすると、
cosθ=abab\cos \theta = \frac{\vec{a} \cdot \vec{b}}{|\vec{a}||\vec{b}|}
で求められます。
(1)
l1l_1 の方向ベクトルは a=(5,1,2)\vec{a} = (\sqrt{5}, 1, 2)
l2l_2 の方向ベクトルは b=(5,2,1)\vec{b} = (\sqrt{5}, -2, 1)
ab=(5)(5)+(1)(2)+(2)(1)=52+2=5\vec{a} \cdot \vec{b} = (\sqrt{5})(\sqrt{5}) + (1)(-2) + (2)(1) = 5 - 2 + 2 = 5
a=(5)2+12+22=5+1+4=10|\vec{a}| = \sqrt{(\sqrt{5})^2 + 1^2 + 2^2} = \sqrt{5 + 1 + 4} = \sqrt{10}
b=(5)2+(2)2+12=5+4+1=10|\vec{b}| = \sqrt{(\sqrt{5})^2 + (-2)^2 + 1^2} = \sqrt{5 + 4 + 1} = \sqrt{10}
cosθ=51010=510=12\cos \theta = \frac{5}{\sqrt{10} \sqrt{10}} = \frac{5}{10} = \frac{1}{2}
θ=π3\theta = \frac{\pi}{3} (または 6060^{\circ})
(2)
l1l_1 の方向ベクトルは a=(2,4,1)\vec{a} = (2, 4, 1)
l2l_2 の方向ベクトルは b=(3,1,2)\vec{b} = (3, -1, -2)
ab=(2)(3)+(4)(1)+(1)(2)=642=0\vec{a} \cdot \vec{b} = (2)(3) + (4)(-1) + (1)(-2) = 6 - 4 - 2 = 0
cosθ=0ab=0\cos \theta = \frac{0}{|\vec{a}||\vec{b}|} = 0
θ=π2\theta = \frac{\pi}{2} (または 9090^{\circ})

3. 最終的な答え

(1) π3\frac{\pi}{3} (または 6060^{\circ})
(2) π2\frac{\pi}{2} (または 9090^{\circ})

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