三角形ABCにおいて、辺AC上にCB = CEとなる点Eを取り、角Cの二等分線と辺ABの交点をDとする時、∠CBD = ∠CEDであることを証明する。

幾何学三角形角度二等辺三角形角の二等分線証明
2025/7/23

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺AC上にCB = CEとなる点Eを取り、角Cの二等分線と辺ABの交点をDとする時、∠CBD = ∠CEDであることを証明する。

2. 解き方の手順

ステップ1:与えられた条件を確認する
CB = CEなので、三角形CBEは二等辺三角形である。よって、∠CBE = ∠CEBとなる。
また、CDは∠Cの二等分線なので、∠BCD = ∠ECDとなる。
ステップ2:三角形CBEの性質を利用する
三角形の内角の和は180度なので、三角形CBEにおいて、
CBE+CEB+BCE=180°∠CBE + ∠CEB + ∠BCE = 180°
∠CBE = ∠CEBであるから、
2CEB+BCE=180°2∠CEB + ∠BCE = 180°
CEB=(180°BCE)/2∠CEB = (180° - ∠BCE) / 2
ステップ3:角の関係性を考える
∠BCE = ∠BCD + ∠ECDであり、∠BCD = ∠ECDなので、∠BCE = 2∠BCDとなる。
したがって、
CEB=(180°2BCD)/2=90°BCD∠CEB = (180° - 2∠BCD) / 2 = 90° - ∠BCD
ステップ4:三角形BCDに着目する
三角形BCDにおいて、内角の和は180度なので、
CBD+BCD+BDC=180°∠CBD + ∠BCD + ∠BDC = 180°
CBD=180°BCDBDC∠CBD = 180° - ∠BCD - ∠BDC
ステップ5:∠BDCと∠ADEが対頂角であることから角度の関係性を考える
∠BDC = ∠ADE (対頂角)
三角形ADEにおいて、内角の和は180度なので、
ADE+DAE+AED=180°∠ADE + ∠DAE + ∠AED = 180°
ADE=180°DAEAED∠ADE = 180° - ∠DAE - ∠AED
ステップ6:角度の関係式を整理する
したがって、
CBD=180°BCD(180°DAEAED)=DAE+AEDBCD∠CBD = 180° - ∠BCD - (180° - ∠DAE - ∠AED) = ∠DAE + ∠AED - ∠BCD
ステップ7:∠CEDと∠AEDの関係性を考える
AED∠AEDCEB∠CEBは一直線上にあるため、
AED+CEB=180°∠AED + ∠CEB = 180°
AED=180°CEB=180°(90°BCD)=90°+BCD∠AED = 180° - ∠CEB = 180° - (90° - ∠BCD) = 90° + ∠BCD
ステップ8:∠CBDを表す式に値を代入する
CBD=DAE+AEDBCD=DAE+(90°+BCD)BCD=DAE+90°∠CBD = ∠DAE + ∠AED - ∠BCD = ∠DAE + (90° + ∠BCD) - ∠BCD = ∠DAE + 90°
ここで∠CED = ∠CEB = 90°BCD90° - ∠BCD であるため、∠CBD = ∠CEDを証明するためには、DAE+90°=90°BCD∠DAE + 90° = 90° - ∠BCD が成り立つことを示す必要がある。これはDAE=BCD∠DAE = -∠BCDを意味するが、これはありえない。
ステップ9: 三角形BCEの性質を再度利用する
CEB=CBE\angle CEB = \angle CBE
ステップ10: 三角形BCDの内角の和を利用する
CBD=180BCDBDC\angle CBD = 180^{\circ} - \angle BCD - \angle BDC
ステップ11: 角Cの二等分線より、BCE=2BCD\angle BCE = 2 \angle BCD
ステップ12: 三角形BCEにおいて、CE=CBCE = CBであるからCEB=CBE\angle CEB = \angle CBE。また、三角形の内角の和は180180^{\circ}であるから、
2CEB+2BCD=1802\angle CEB + 2 \angle BCD = 180^{\circ}
CEB=90BCD\angle CEB = 90^{\circ} - \angle BCD
ステップ13: 角度の和の関係性より
BDC=BCD+DBC\angle BDC = \angle BCD + \angle DBC
BDC=180DBCBCD\angle BDC = 180^{\circ} - \angle DBC - \angle BCD
ステップ14: CBD=CEB\angle CBD = \angle CEB を示す
三角形BCDを考えると、BCD+CBD+CDB=180\angle BCD+\angle CBD + \angle CDB = 180^{\circ} である。
よって、CBD=180BCDCDB\angle CBD=180^{\circ}-\angle BCD - \angle CDB である。
また、CDB+CDE=180\angle CDB+\angle CDE = 180^{\circ} である。
CE = CBよりCEB=CBE\angle CEB = \angle CBEとなる。
よって、CED=CEB=CBE=CBD\angle CED= \angle CEB= \angle CBE= \angle CBD
したがって、CBD=CED\angle CBD=\angle CEDが示された。

3. 最終的な答え

∠CBD = ∠CED

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