ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が平行になるような $x$ の値を求めます。

幾何学ベクトル平行平行四辺形ベクトルの成分ベクトルの長さ
2025/7/25
## (1) 次の二つのベクトルが平行になるときのxの値を求めよ。
### ① a=(6,8),b=(3,x)\vec{a} = (6,8), \vec{b} = (-3,x)

1. 問題の内容

ベクトル a\vec{a}b\vec{b} が平行になるような xx の値を求めます。

2. 解き方の手順

ベクトル a\vec{a}b\vec{b} が平行であるとき、b=ka\vec{b} = k\vec{a} となる実数 kk が存在します。
よって、
(3,x)=k(6,8)(-3, x) = k(6, 8)
3=6k-3 = 6k より k=12k = -\frac{1}{2}
したがって、x=8k=8×(12)=4x = 8k = 8 \times (-\frac{1}{2}) = -4

3. 最終的な答え

x=4x = -4
### ② a=(1,4),b=(x,12)\vec{a} = (-1,-4), \vec{b} = (x, 12)

1. 問題の内容

ベクトル a\vec{a}b\vec{b} が平行になるような xx の値を求めます。

2. 解き方の手順

ベクトル a\vec{a}b\vec{b} が平行であるとき、b=ka\vec{b} = k\vec{a} となる実数 kk が存在します。
よって、
(x,12)=k(1,4)(x, 12) = k(-1, -4)
12=4k12 = -4k より k=3k = -3
したがって、x=k=(3)=3x = -k = -(-3) = 3

3. 最終的な答え

x=3x = 3
### ③ a=(5,x),b=(2x,10)\vec{a} = (5,x), \vec{b} = (2x, 10)

1. 問題の内容

ベクトル a\vec{a}b\vec{b} が平行になるような xx の値を求めます。

2. 解き方の手順

ベクトル a\vec{a}b\vec{b} が平行であるとき、b=ka\vec{b} = k\vec{a} となる実数 kk が存在します。
よって、
(2x,10)=k(5,x)(2x, 10) = k(5, x)
2x=5k2x = 5k
10=xk10 = xk
この2つの式から kk を消去します。k=2x5k = \frac{2x}{5}10=xk10 = xk に代入すると、
10=x(2x5)10 = x(\frac{2x}{5})
50=2x250 = 2x^2
x2=25x^2 = 25
x=±5x = \pm 5

3. 最終的な答え

x=5,5x = 5, -5
## (2) 二つの単位ベクトル a=(1,0),b=(0,1)\vec{a} = (1,0), \vec{b} = (0,1) に対し、3a+b3\vec{a} + \vec{b}apb\vec{a} - p\vec{b} が平行になるとき、pp の値を求めよ。

1. 問題の内容

3a+b3\vec{a} + \vec{b}apb\vec{a} - p\vec{b} が平行になるような pp の値を求めます。

2. 解き方の手順

3a+b=3(1,0)+(0,1)=(3,1)3\vec{a} + \vec{b} = 3(1,0) + (0,1) = (3,1)
apb=(1,0)p(0,1)=(1,p)\vec{a} - p\vec{b} = (1,0) - p(0,1) = (1, -p)
3a+b3\vec{a} + \vec{b}apb\vec{a} - p\vec{b} が平行であるとき、(1,p)=k(3,1)(1, -p) = k(3,1) となる実数 kk が存在します。
よって、
1=3k1 = 3k より k=13k = \frac{1}{3}
p=k-p = k より p=13-p = \frac{1}{3}
したがって、p=13p = -\frac{1}{3}

3. 最終的な答え

p=13p = -\frac{1}{3}
## (3) 四つの点 A(-1,3), B(2,1), C(11,b), D(a,1) がある。四角形 ABCD が平行四辺形であるとき、a,ba, b の値を求めよ。また、辺 AB, 辺 AD の長さおよび2本の対角線の長さを求めよ。

1. 問題の内容

四角形 ABCD が平行四辺形となるような a,ba, b の値を求め、辺 AB, 辺 AD の長さおよび対角線 AC, BD の長さを求めます。

2. 解き方の手順

四角形 ABCD が平行四辺形であるとき、AB=DC\vec{AB} = \vec{DC} が成り立ちます。
AB=(2(1),13)=(3,2)\vec{AB} = (2 - (-1), 1 - 3) = (3, -2)
DC=(11a,b1)\vec{DC} = (11 - a, b - 1)
よって、
3=11a3 = 11 - a より a=8a = 8
2=b1-2 = b - 1 より b=1b = -1
したがって、A(1,3),B(2,1),C(11,1),D(8,1)A(-1, 3), B(2, 1), C(11, -1), D(8, 1)
辺 AB の長さ AB=32+(2)2=9+4=13|\vec{AB}| = \sqrt{3^2 + (-2)^2} = \sqrt{9 + 4} = \sqrt{13}
AD=(8(1),13)=(9,2)\vec{AD} = (8 - (-1), 1 - 3) = (9, -2)
辺 AD の長さ AD=92+(2)2=81+4=85|\vec{AD}| = \sqrt{9^2 + (-2)^2} = \sqrt{81 + 4} = \sqrt{85}
AC=(11(1),13)=(12,4)\vec{AC} = (11 - (-1), -1 - 3) = (12, -4)
対角線 AC の長さ AC=122+(4)2=144+16=160=410|\vec{AC}| = \sqrt{12^2 + (-4)^2} = \sqrt{144 + 16} = \sqrt{160} = 4\sqrt{10}
BD=(82,11)=(6,0)\vec{BD} = (8 - 2, 1 - 1) = (6, 0)
対角線 BD の長さ BD=62+02=36=6|\vec{BD}| = \sqrt{6^2 + 0^2} = \sqrt{36} = 6

3. 最終的な答え

a=8,b=1a = 8, b = -1
辺 AB の長さ: 13\sqrt{13}
辺 AD の長さ: 85\sqrt{85}
対角線 AC の長さ: 4104\sqrt{10}
対角線 BD の長さ: 66

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