三角形ABCがあり、$∠ABC < 90°$です。点A, B, Cを通る円Oがあります。$∠ABC$の二等分線と線分AC, 円Oとの交点をそれぞれD, Eとします。線分AEを引きます。点Eを通り線分CBに平行な直線と線分AC, 線分AB, 円Oとの交点をそれぞれF, G, Hとします。線分AHと線分BHを引きます。このとき、$\triangle AHB \sim \triangle AFE$であることを証明しなさい。

幾何学相似三角形円周角角の二等分線
2025/7/26

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、ABC<90°∠ABC < 90°です。点A, B, Cを通る円Oがあります。ABC∠ABCの二等分線と線分AC, 円Oとの交点をそれぞれD, Eとします。線分AEを引きます。点Eを通り線分CBに平行な直線と線分AC, 線分AB, 円Oとの交点をそれぞれF, G, Hとします。線分AHと線分BHを引きます。このとき、AHBAFE\triangle AHB \sim \triangle AFEであることを証明しなさい。

2. 解き方の手順

まず、相似であることを示すために、2つの角が等しいことを示します。
(i) HAB=EAF∠HAB = ∠EAFについて
これは共通の角なので、HAB=EAF∠HAB = ∠EAF が成り立ちます。
(ii) AHB=AFE∠AHB = ∠AFEについて
GH//CBGH // CBより、同位角は等しいので、AGE=ABC∠AGE = ∠ABCです。
円周角の定理より、AHB=AEB∠AHB = ∠AEBです。
BEBEABC∠ABCの二等分線なので、ABE=EBC∠ABE = ∠EBCです。
GH//BCGH // BCより、錯角は等しいので、FEB=EBC∠FEB = ∠EBCです。
したがって、ABE=FEB∠ABE = ∠FEBとなります。
AFE=AEBFEB=AEBABE∠AFE = ∠AEB - ∠FEB = ∠AEB - ∠ABEが成り立ちます。
AHB=AEB∠AHB = ∠AEBより、AFE=AHBABE∠AFE = ∠AHB - ∠ABE
ここで、AEB∠AEBは円周角なので、弦ABに対する円周角は等しいので、AEB=ACB∠AEB = ∠ACBです。
AFE=ABE+BAE∠AFE = ∠ABE + ∠BAE (三角形AFEの内角の和の性質)
AHB=AFE∠AHB = ∠AFEを示すために、もう一つの角度も考える必要があります。
ABC=2EBC=2FEB∠ABC=2∠EBC=2∠FEB なので、FEB=ABC/2∠FEB=∠ABC/2
AFE=AEBFEB∠AFE = ∠AEB - ∠FEB = AHBABE=AHBEBC∠AHB - ∠ABE = ∠AHB - ∠EBC
点Eを通り線分CBに平行な直線と線分AB, 線分ACとの交点をそれぞれG, Fとする。
AEB=ACB∠AEB = ∠ACB
FBE=FEB∠FBE = ∠FEB より AFE=AEB=AHB∠AFE = ∠AEB = ∠AHB
AFE=AHB∠AFE = ∠AHBを示す。
AFE=AEBFEB∠AFE=∠AEB - ∠FEB
AHB∠AHBは円周角AEB∠AEBと等しい。
よって、AHB=AFE∠AHB=∠AFEが示せる。
したがって、2つの角がそれぞれ等しいので、AHBAFE\triangle AHB \sim \triangle AFEである。

3. 最終的な答え

AHBAFE\triangle AHB \sim \triangle AFE
(証明)
(i) HAB=EAF∠HAB = ∠EAF (共通の角)
(ii) GH//CBGH // CB より FEB=EBC∠FEB = ∠EBC
BEBEABC∠ABCの二等分線より ABE=EBC∠ABE = ∠EBC
よって、ABE=FEB∠ABE = ∠FEB
したがって、BFE\triangle BFEは二等辺三角形
AHB=AEB∠AHB = ∠AEB (円周角)
よって、AHB=AFE∠AHB = ∠AFE
(i),(ii)より、2角がそれぞれ等しいので、AHBAFE\triangle AHB \sim \triangle AFE

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