直線 $y = ax + b$ (ただし、$a > 0$, $b > 0$) を①、直線 $y = -\frac{1}{2}x - 1$ を②とします。 これらの2つのグラフが点Aで交わっています。点(2, 0)を通りy軸に平行な直線と、関数①および②との交点をそれぞれ点B, Cとします。点Aのx座標は-4、点Bのy座標は3です。このとき、次の問いに答えてください。 問1. 点Aの座標を求めてください。 問2. 関数①の $a$, $b$ の値を求めてください。 問3. 三角形ABCの内部にあるx座標とy座標がともに整数である点の個数を求めてください(ただし、三角形ABCの辺上の点は個数に含まないものとします)。

幾何学直線連立方程式座標三角形整数
2025/7/26

1. 問題の内容

直線 y=ax+by = ax + b (ただし、a>0a > 0, b>0b > 0) を①、直線 y=12x1y = -\frac{1}{2}x - 1 を②とします。
これらの2つのグラフが点Aで交わっています。点(2, 0)を通りy軸に平行な直線と、関数①および②との交点をそれぞれ点B, Cとします。点Aのx座標は-4、点Bのy座標は3です。このとき、次の問いに答えてください。

1. 点Aの座標を求めてください。

2. 関数①の $a$, $b$ の値を求めてください。

3. 三角形ABCの内部にあるx座標とy座標がともに整数である点の個数を求めてください(ただし、三角形ABCの辺上の点は個数に含まないものとします)。

2. 解き方の手順

問1: 点Aの座標を求める
点Aは直線②上にあるので、x座標が-4のとき、y座標は
y=12(4)1=21=1y = -\frac{1}{2}(-4) - 1 = 2 - 1 = 1
したがって、点Aの座標は(-4, 1)です。
問2: 関数①のa, bの値を求める
点A(-4, 1)は直線①上にあるので、 1=4a+b1 = -4a + b が成り立ちます。
点Bは直線①上にあるので、点Bのx座標は2であり、そのy座標は3なので、3=2a+b3 = 2a + b が成り立ちます。
この連立方程式を解きます。
1=4a+b1 = -4a + b
3=2a+b3 = 2a + b
2つの式の差をとると、 2=6a-2 = -6a となるので、a=13a = \frac{1}{3} です。
3=2a+b3 = 2a + ba=13a = \frac{1}{3} を代入すると、3=23+b3 = \frac{2}{3} + b となり、b=73b = \frac{7}{3} です。
したがって、a=13a = \frac{1}{3}b=73b = \frac{7}{3} です。
問3: 三角形ABCの内部にあるx座標とy座標がともに整数である点の個数を求める
点Aの座標は(-4, 1)です。
点Bの座標は(2, 3)です。
点Cは直線②上にあるので、x座標が2のとき、y座標は
y=12(2)1=11=2y = -\frac{1}{2}(2) - 1 = -1 - 1 = -2
したがって、点Cの座標は(2, -2)です。
三角形ABCの頂点の座標は、A(-4, 1), B(2, 3), C(2, -2)です。
x座標が整数の範囲は、-3, -2, -1, 0, 1のいずれかです。x = 2は辺上なので含みません。
各x座標に対して、y座標の範囲を考えます。
x = -3: AとBを結ぶ直線の式は y=13x+73y = \frac{1}{3}x + \frac{7}{3}。BとCを結ぶ直線の式は x=2x = 2。AとCを結ぶ直線の式は y=16x+53y = \frac{1}{6}x + \frac{5}{3}
x = -3におけるy座標の上限は直線AB上なので、y<13(3)+73=43=1.33y < \frac{1}{3}(-3) + \frac{7}{3} = \frac{4}{3} = 1.33
x = -3におけるy座標の下限は直線AC上なので、y>16(3)+53=3+106=76=1.16y > \frac{1}{6}(-3) + \frac{5}{3} = \frac{-3 + 10}{6} = \frac{7}{6} = 1.16
整数yは存在しない。
x = -2:
x = -2におけるy座標の上限は直線AB上なので、y<13(2)+73=53=1.66y < \frac{1}{3}(-2) + \frac{7}{3} = \frac{5}{3} = 1.66
x = -2におけるy座標の下限は直線AC上なので、y>16(2)+53=2+106=86=43=1.33y > \frac{1}{6}(-2) + \frac{5}{3} = \frac{-2 + 10}{6} = \frac{8}{6} = \frac{4}{3} = 1.33
整数yは存在しない。
x = -1:
x = -1におけるy座標の上限は直線AB上なので、y<13(1)+73=63=2y < \frac{1}{3}(-1) + \frac{7}{3} = \frac{6}{3} = 2
x = -1におけるy座標の下限は直線AC上なので、y>16(1)+53=1+106=96=32=1.5y > \frac{1}{6}(-1) + \frac{5}{3} = \frac{-1 + 10}{6} = \frac{9}{6} = \frac{3}{2} = 1.5
整数yは1つ: y = 1はAの上なので考えない、y=

2. なのでyはなし。

x = 0:
x = 0におけるy座標の上限は直線AB上なので、y<13(0)+73=73=2.33y < \frac{1}{3}(0) + \frac{7}{3} = \frac{7}{3} = 2.33
x = 0におけるy座標の下限は直線AC上なので、y>16(0)+53=53=1.66y > \frac{1}{6}(0) + \frac{5}{3} = \frac{5}{3} = 1.66
整数yは1つ:
2.
x = 1:
x = 1におけるy座標の上限は直線AB上なので、y<13(1)+73=83=2.66y < \frac{1}{3}(1) + \frac{7}{3} = \frac{8}{3} = 2.66
x = 1におけるy座標の下限は直線AC上なので、y>16(1)+53=1+106=116=1.83y > \frac{1}{6}(1) + \frac{5}{3} = \frac{1 + 10}{6} = \frac{11}{6} = 1.83
整数yは1つ:
2.
三角形ABCの内部にあるx座標とy座標がともに整数である点の個数は、1 + 1 = 2個。

3. 最終的な答え

問1: A(-4, 1)
問2: a=13a = \frac{1}{3}, b=73b = \frac{7}{3}
問3: 2個

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