鋭角三角形$ABC$の辺$BC$上に点$P$がある。$\triangle ABP$の外接円の半径を$R_1$、$\triangle ACP$の外接円の半径を$R_2$とする。$\angle BPA = \theta$とし、正弦定理を用いて$R_1$、$R_2$を$c$, $b$, $\sin \theta$を用いて表す。(1) で$R_1$と$R_2$を求める。(2) で、$R_1 + R_2$が最小となるような$\theta$の値と、$R_1 + R_2$の最小値を求める。

幾何学正弦定理外接円三角形三角関数
2025/7/26

1. 問題の内容

鋭角三角形ABCABCの辺BCBC上に点PPがある。ABP\triangle ABPの外接円の半径をR1R_1ACP\triangle ACPの外接円の半径をR2R_2とする。BPA=θ\angle BPA = \thetaとし、正弦定理を用いてR1R_1R2R_2cc, bb, sinθ\sin \thetaを用いて表す。(1) でR1R_1R2R_2を求める。(2) で、R1+R2R_1 + R_2が最小となるようなθ\thetaの値と、R1+R2R_1 + R_2の最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
ABP\triangle ABPにおいて、正弦定理より、
ABsinAPB=2R1\frac{AB}{\sin \angle APB} = 2R_1
AB=cAB = c, APB=θ\angle APB = \thetaより、
csinθ=2R1\frac{c}{\sin \theta} = 2R_1
よって、
R1=c2sinθR_1 = \frac{c}{2\sin \theta}
ACP\triangle ACPにおいて、正弦定理より、
ACsinAPC=2R2\frac{AC}{\sin \angle APC} = 2R_2
AC=bAC = b, APC=πθ\angle APC = \pi - \thetaより、
bsin(πθ)=2R2\frac{b}{\sin (\pi - \theta)} = 2R_2
sin(πθ)=sinθ\sin (\pi - \theta) = \sin \thetaなので、
bsinθ=2R2\frac{b}{\sin \theta} = 2R_2
よって、
R2=b2sinθR_2 = \frac{b}{2\sin \theta}
(2)
R1+R2=c2sinθ+b2sinθ=b+c2sinθR_1 + R_2 = \frac{c}{2\sin \theta} + \frac{b}{2\sin \theta} = \frac{b+c}{2\sin \theta}
R1+R2R_1 + R_2が最小となるのはsinθ\sin \thetaが最大となるとき。sinθ\sin \thetaの最大値は1なので、θ=π2\theta = \frac{\pi}{2}のとき、R1+R2R_1 + R_2は最小値をとる。
そのときの最小値は、
R1+R2=b+c2R_1 + R_2 = \frac{b+c}{2}

3. 最終的な答え

(1)
R1=c2sinθR_1 = \frac{c}{2\sin \theta}
R2=b2sinθR_2 = \frac{b}{2\sin \theta}
(2)
θ=π2\theta = \frac{\pi}{2}
R1+R2R_1 + R_2の最小値はb+c2\frac{b+c}{2}

「幾何学」の関連問題

$xy$平面上の双曲線 $9x^2 - y^2 + 2y - 10 = 0$ の焦点の座標を求める問題です。

双曲線焦点座標二次曲線
2025/7/26

台形ABCDにおいて、BC=9cm、CD=6cm、DA=5cm、∠C=∠D=90°である。点Pは毎秒1cmの速さで点Aを出発し、台形の辺上を点Dを通って点Cまで動く。点Pが点Aを出発してからx秒後の△...

台形面積図形方程式動点
2025/7/26

円の内部に点Aがある。円周上の点のうち、点Aとの距離が最も短い点Pを定規とコンパスを使って作図し、点Pに文字Pを書き入れる。作図に用いた線は消さない。

作図最短距離幾何学的証明
2025/7/26

2つの関数 $y = \frac{1}{2}x + 3$ (これを式①とします) と $y = -2x - 2$ (これを式②とします) のグラフが点Aで交わっています。式①と式②のグラフと $y$ ...

一次関数グラフ交点面積座標
2025/7/26

xy平面上に3点O(0, 0), A(-3, -4), B(12, 5)を頂点とする△OABがある。∠AOBの二等分線と辺ABとの交点をCとするとき、点Cの座標を求める。

座標幾何角の二等分線内分点三角形
2025/7/26

正多角形の1つの外角の大きさが45°であるとき、その正多角形の内角の和を求める問題です。

多角形内角外角正多角形角度
2025/7/26

長方形ABCDの対角線の交点Oを通る線分HF, EGがあり、ADとHFが垂直、ABとEGが垂直となるように引かれている。このとき、△AOHを点Oを中心に回転移動するだけで重なる三角形を求める。

長方形平行四辺形回転移動角度対角線二等分線錯角
2025/7/26

直線lと直線mがあり、点Cで交わっている。線l上に点A,D、線m上に点B,Eがある。線ADは線lに垂直であり、線BEは線mに垂直である。このとき、CD = CEであることを証明せよ。

幾何学証明合同三角形垂直対頂角
2025/7/26

直線 $y = ax + b$ (ただし、$a > 0$, $b > 0$) を①、直線 $y = -\frac{1}{2}x - 1$ を②とします。 これらの2つのグラフが点Aで交わっています。点...

直線連立方程式座標三角形整数
2025/7/26

三角形ABCにおいて、辺BC上に点Pをとり、三角形ABPの面積が三角形APCの面積の3倍になるように、定規とコンパスを用いて点Pを作図する。

作図三角形面積比線分の内分
2025/7/26