$X \subset \mathbb{R}^N$ を凸集合とし、2つの関数 $f: X \rightarrow \mathbb{R}$, $g: X \rightarrow \mathbb{R}$ と2つの正の実数 $a, b \in \mathbb{R}_{++}$ を考える。$f$ と $g$ がともに凹関数であるならば、$h(x) = af(x) + bg(x)$ で定められる関数 $h: X \rightarrow \mathbb{R}$ も凹関数であることを示せ。
2025/7/23
1. 問題の内容
を凸集合とし、2つの関数 , と2つの正の実数 を考える。 と がともに凹関数であるならば、 で定められる関数 も凹関数であることを示せ。
2. 解き方の手順
関数 が凹関数であるとは、任意の と任意の に対して、
が成り立つことである。
と が凹関数であるという仮定から、任意の と任意の に対して、
が成り立つ。
と定義されているので、 を計算する。
と は凹関数なので、
したがって、 が成り立つので、 は凹関数である。
3. 最終的な答え
関数 は凹関数である。