(1) $\triangle ABC$ において $AB=5$, $BC=12$, $CA=9$ である。$\triangle ABC$ の内心を $I$ とし、直線 $AI$ と辺 $BC$ の交点を $D$ とするとき、$AI:ID$ を求めよ。 (2) 鋭角三角形 $ABC$ において、$AB=4$ とする。辺 $AC$ を $7:3$ に内分する点を $D$ とし、辺 $BC$ を $7:15$ に内分する点を $E$ とする。2点 $D, E$ を通る直線 $l$ と 2点 $A, B$ を通る直線の交点を $P$ とするとき、$AP$ を求めよ。また、直線 $l$ と三角形 $ABC$ の外接円との2つの交点のうち $P$ に近いほうの交点を $Q$ とし、他の交点を $R$ とする。このとき、$QR=4$ ならば、$PQ$ を求めよ。

幾何学三角形内心角の二等分線の定理チェバの定理メネラウスの定理方べきの定理
2025/7/23

1. 問題の内容

(1) ABC\triangle ABC において AB=5AB=5, BC=12BC=12, CA=9CA=9 である。ABC\triangle ABC の内心を II とし、直線 AIAI と辺 BCBC の交点を DD とするとき、AI:IDAI:ID を求めよ。
(2) 鋭角三角形 ABCABC において、AB=4AB=4 とする。辺 ACAC7:37:3 に内分する点を DD とし、辺 BCBC7:157:15 に内分する点を EE とする。2点 D,ED, E を通る直線 ll と 2点 A,BA, B を通る直線の交点を PP とするとき、APAP を求めよ。また、直線 ll と三角形 ABCABC の外接円との2つの交点のうち PP に近いほうの交点を QQ とし、他の交点を RR とする。このとき、QR=4QR=4 ならば、PQPQ を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
BD:DC=AB:ACBD:DC = AB:AC (角の二等分線の性質)
BD:DC=5:9BD:DC = 5:9
BD=BC×55+9=12×514=6014=307BD = BC \times \frac{5}{5+9} = 12 \times \frac{5}{14} = \frac{60}{14} = \frac{30}{7}
AI:ID=(AB+AC):BCAI:ID = (AB+AC):BC (内心の性質)
AI:ID=(5+9):12=14:12=7:6AI:ID = (5+9):12 = 14:12 = 7:6
(2)
チェバの定理の逆より、AD,BE,CFAD, BE, CF が1点で交わることを示す。
メネラウスの定理を用いる。
DDACAC7:37:3 に内分するので AD/DC=7/3AD/DC = 7/3
EEBCBC7:157:15 に内分するので BE/EC=7/15BE/EC = 7/15
直線 DEDE と直線 ABAB の交点を PP とする。メネラウスの定理より
APPB×BEEC×CDDA=1\frac{AP}{PB} \times \frac{BE}{EC} \times \frac{CD}{DA} = 1
APPB×715×37=1\frac{AP}{PB} \times \frac{7}{15} \times \frac{3}{7} = 1
APPB×15=1\frac{AP}{PB} \times \frac{1}{5} = 1
APPB=5\frac{AP}{PB} = 5
AP=5PBAP = 5PB
AB=APPB=5PBPB=4PBAB = AP - PB = 5PB - PB = 4PB
PB=AB/4=4/4=1PB = AB/4 = 4/4 = 1
AP=5PB=5AP = 5PB = 5
方べきの定理より、PQ×PR=PA×PBPQ \times PR = PA \times PB
PQ×(PQ+QR)=AP×PBPQ \times (PQ + QR) = AP \times PB
PQ×(PQ+4)=5×1=5PQ \times (PQ + 4) = 5 \times 1 = 5
PQ2+4PQ5=0PQ^2 + 4PQ - 5 = 0
(PQ+5)(PQ1)=0(PQ+5)(PQ-1) = 0
PQ>0PQ>0 より PQ=1PQ = 1

3. 最終的な答え

(1) AI:ID=7:6AI:ID = 7:6
(2) AP=5AP = 5, PQ=1PQ = 1

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